急性リンパ性白血病は小児のうちであれば完治しますか?
完治を「5年間白血病のない状態」と定義しますと、多くの小児の急性リンパ性白血病は完治すると言えます。
2000年以降に開始された先進国を含む国内外の臨床試験の多くで、5年無病生存率(EFS)約80%以上、全生存率(OS)約90%が達成されています(2015年8月報告:C.H. Pui,et al. J Clin Oncol. 2015,33(27),2938-2948.)。
日本のグループの成績は5年無病生存率(EFS)79.2%、 全生存率(OS)89.2%でありました。
以上から5年無病生存を完治と考えますと、小児の急性リンパ性白血病は完治する可能性が高いと言えるでしょう。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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