「まぶたが痛い」とはどのような症状ですか？

「まぶたが痛い」というのは、上まぶたや下まぶたに不快感や圧迫感、ズキズキするような痛みを感じる症状を指します。この痛みは一時的なものから、持続的なものまでさまざまであり、原因によって強さや性質が異なります。

例えば、まぶたにある脂腺が詰まって、細菌感染を起こすものもらい（麦粒腫）では、赤く腫れて押すと強い痛みを感じます。また、脂腺の慢性的な炎症である霰粒腫（さんりゅうしゅ）でも、しこりに伴って違和感や軽い痛みを生じることがあります。

その他に、結膜炎やドライアイ、まぶたの炎症（眼瞼炎）などが原因となり、ヒリヒリ感や重だるい痛みを訴えることがあります。まぶたを強くこすったり、長時間のスマートフォンやパソコン使用による眼精疲労でも、痛みを感じる場合があります。

このように「まぶたが痛い」という症状はひとつの病気を特定するものではなく、感染、炎症、疲労、外傷などさまざまな要因で起こります。そのため、痛みが続いたり、腫れ・赤み・視力低下を伴う場合には、眼科を受診して原因を調べることが大切です。