瞬きすると腫れていないのにまぶたが痛いのはなぜですか？

瞬きをするとまぶたが痛いのに、外見上は腫れが見られない場合でも、いくつかの原因が考えられます。

最も考えられるのは、ドライアイや結膜の軽い炎症です。涙の量や質が不十分だと、目の表面が乾燥して傷つきやすくなり、瞬きのたびに、まぶたと角膜・結膜がこすれて痛みを感じることがあります。腫れがなくても「ゴロゴロ感」を伴うことが多いです。

次に、眼瞼炎の初期や、まつ毛の異常（逆さまつ毛）が原因となることもあります。外からは目立たないものの、まつ毛の根元やまぶたの縁に炎症や刺激があると、瞬きのときに痛みが出やすくなります。

また、角膜や結膜に小さな傷や異物がある場合にも、瞬きでこすれることによって痛みが生じます。腫れはなくても、痛みや違和感が繰り返し起こるのが特徴です。まれに、神経痛や疲労による眼精疲労が原因で、外見上異常がなくてもまぶたに痛みを感じることもあります。

このように、瞬きによるまぶたの痛みは、腫れがなくてもドライアイや炎症、異物、逆さまつ毛など多様な原因で起こり得るため、症状が続く場合や悪化する場合は、眼科での検査が望まれます。