まぶたが痛い原因や考えられる病気には何がありますか？

まぶたが痛い原因や考えられる病気には、いくつかのものがあります。

多いのは感染や炎症によるものです。まぶたの脂腺が細菌感染を起こすものもらい（麦粒腫）では、赤く腫れて強い痛みを伴います。慢性的な脂腺の炎症である霰粒腫（さんりゅうしゅ）も、しこりや違和感に加えて軽い痛みを感じることがあります。また、まつ毛の生え際やまぶたの縁に炎症が起こる眼瞼炎でも、ヒリヒリ感や痛みがみられます。

次に、結膜や角膜の異常に伴う痛みもあります。結膜炎や角膜炎があると、まぶたを動かしたときに刺激となって痛みを感じることがあります。さらに、ドライアイやアレルギー性結膜炎でもまぶたの不快感や軽い痛みが出ることがあります。

その他の原因としては、外傷や異物の刺激（まつ毛が目に入る、ゴミが入るなど）、眼精疲労による重だるい痛み、まれに帯状疱疹などの神経痛性の痛みが考えられます。

このように「まぶたの痛み」は、軽症から重症まで原因が幅広いため、症状が続く、腫れや視力低下を伴う、あるいは強い痛みがある場合には、早めに眼科を受診して原因を明らかにすることが大切です。