太ももが痛い症状が続く場合、病院に行くべきですか?
股関節の骨折や大腿骨頭壊死症など、手術が必要となるような病気の可能性もあるため病院を受診しましょう。
太ももが痛い症状が続く場合、治療が必要な病気の可能性があります。一度病院を受診して原因をはっきりさせましょう。
太ももに痛みがある場合、歩けるからといっても骨折していないとは限りません。とくに60代以上の方では気が付かない間に骨粗鬆症が進んでしまい、骨折しやすくなっていることがあります。尻餅をつく、段差を踏み外す程度の力でも股関節の骨を骨折してしまうことがあります。
通常は大きな痛みを伴い、歩くことができなくなる骨折ですが、レントゲンでもほとんど分からないような小さなヒビの場合にはこの限りではありません。歩くことができてしまうため、1〜2週間経過して痛みが改善しないからといって受診される方もいます。手術が必要となる骨折であるため、早い受診が必要です。
もう少し若い方でも起こす可能性のある病気には特発性大腿骨頭壊死症という病気があります。さまざまな原因で骨の血流が悪くなり、太ももの付け根の部分で骨が壊死してしまい、歩く時の痛みが段々と強くなります。
原因として多いのは、男性ではアルコール摂取過多、女性ではステロイド服用や点滴治療があります。
発生して間もないころではレントゲンでもほとんど分からないため、疑われる場合にはMRI検査が行われます。変形がすすむ場合には、手術が必要となります。
その他にもさまざまな病気が原因で太ももの痛みが生じます。歩くことにあまり問題がないからと軽視せずに、痛みが続く場合には整形外科を受診しましょう。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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