くるぶしの外側に痛みがある場合、原因はなんでしょうか?
外側のくるぶしは捻挫や骨折を起こしやすい場所です。腓骨筋腱脱臼といったケガもあります。
外くるぶしに痛みを感じる場合、いくつかの病気の可能性があります。
捻挫や骨折
スポーツや仕事で足首を捻った、高いところから落ちたなどのエピソードがあれば捻挫や骨折の可能性があります。特に捻挫は、外くるぶしに多くおこります。
腓骨筋腱脱臼
腓骨筋腱(ひこつきんけん)とは、外くるぶしの後ろを通る腱です。足を捻挫した際に、この腱がずれてしまい外くるぶしに乗り上げてしまった状態を腓骨筋腱脱臼といいます。痛みが起こりますが、腱がもとの位置に戻ってしまうと通常の捻挫と区別がつきにくい場合があります。足首を動かすことで腱が再度脱臼すると、腫れが分かりやすくなります。
変形性足関節症
過去に足首の骨折や細菌感染症をおこしたことがある方では、変形性足関節症(足首の軟骨がすり減ってしまう病気)の可能性があります。女性に多く、内側のくるぶしの腫れや痛みが出やすいという特徴がありますが、外側のくるぶしだけに症状が出る場合もあります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
壇 順司. 足関節の機能解剖. 理学療法学. 2013, 40, p.326-330.
臼井 正明ほか. 急性単関節痛(炎). 日本内科学会雑誌. 1994, 83, p.1902-1907.
久光製薬株式会社.“変形性足関節症”.日本足の外科学会.https://www.jssf.jp/general/download/pamphlet_ost.pdf,(参照 2024-04-08).
齋田良知ほか. 足関節捻挫. The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine. 2019, 56, p.791-795.
一般社団法人日本足の外科学会.“足の外科の怪我や病気を知る疾患ガイドパンフレット”.日本足の外科学会.https://www.jssf.jp/general/pamphlet.html,(参照 2024-04-08).
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