目がチカチカするうえに、見えにくいのはなぜですか？

「目がチカチカする」うえに「見えにくい」と感じる場合、目や脳の血流の異常、網膜や視神経の障害など、より深い原因が関与している可能性があります。

片頭痛（閃輝暗点）では、視界にギザギザした光やチカチカした模様が現れ、その後に一時的な視界の欠けやぼやけが起こるものです。多くは数十分以内に回復しますが、発作的に繰り返すことがあります。

また、網膜や視神経の異常でも同様の症状が生じます。たとえば、網膜剥離や網膜動脈閉塞症、視神経炎などでは、光のちらつきや視界の一部が見えにくくなることがあり、放置すると視力の回復が難しくなることもあります。

血圧や血流の急激な変動によっても、網膜への酸素供給が一時的に低下し、チカチカとした光の感覚や視界のかすみが生じることがあります。特に高血圧や低血圧、動脈硬化のある方は注意が必要です。

このように、「チカチカする」だけでなく「見えにくい」症状を伴う場合は、単なる疲れだけではなく、神経や血管に関わる疾患が原因であることがあります。症状が続く、片目だけに起こる、急に視力が落ちたなどの場合は、早急に眼科を受診し、必要に応じて神経内科や循環器内科でも検査を受けることが大切です。