体温が低いの原因や考えられる病気には何がありますか?

体温が低い原因には、甲状腺機能低下症、低血糖、貧血、感染症の初期段階などがあります。

解説

体温が低い原因や考えられる病気には、以下のようなものがあります。

1. 甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが不足すると、体温が低下しやすくなります。甲状腺ホルモンは代謝を調整する役割があるため、その分泌が低下するとエネルギー代謝が低下し、体温が下がります。

  • その他の症状:疲れやすさ、体重増加、便秘、うつ状態など

2. 低血糖

血糖値が低くなると、エネルギー不足が生じ、体温が下がることがあります。特に糖尿病の患者さんや過度のダイエットをしている人にみられます。

3. 低栄養状態

栄養不足や過度のダイエットによって、体が十分なエネルギーを得られない場合、体温が低くなることがあります。

  • その他の症状:疲労感、体重減少、免疫力低下など

4. 副腎不全

副腎が適切にホルモンを分泌できない場合、低血圧や低血糖、体温低下がみられることがあります。アジソン病などがこれに該当します。

  • その他の症状:低血圧、疲労、脱力感、皮膚の色素沈着など

5. 循環不良

血行が悪くなると、身体の末梢での熱の放散が増え、体温が下がることがあります。特に冷え性の人や、心不全、末梢血管疾患を持つ人にみられます。

6. 薬物の影響

一部の薬物(例:鎮静薬、抗不安薬、抗うつ薬)は、代謝を抑制したり、寒さに敏感になったりして、体温が低下することがあります。

7. 加齢

高齢者では、体温調節機能が低下しているため、体温が低くなることが一般的です。

8. 感染症(重度の感染)

一部の重度の感染症、特に敗血症や重篤な細菌感染症では、体温が異常に低くなることがあります。

これらのほかにも低体温の原因となりうるものもあります。低体温が続く場合やほかの症状が伴う場合は、医師の診察を受けることをおすすめします。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

関連する病気と症状

(参考文献)

こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。

こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。

この記事をシェアする

𝕏
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。

詳しくはこちら

サービスの目的と位置付け

ユビー病気のQ&Aは、情報提供を目的としたサービスのため、医師・医療従事者等による情報提供は診療行為ではありません。
診療を必要とする場合は、医師・医療機関にご相談ください。
当サービスは、信頼性および正確な情報発信に努めますが、内容を完全に保証するものではありません。
情報に誤りがある場合は、こちらからご連絡をお願いいたします。