肺の影が癌である確率はどのくらいですか?
レントゲンやCTで影が見つかっても、肺がんである確率は一般的に高くありません。
画像検査で肺に影が見つかったからといって、必ずしも肺がんであるわけではありません。検査の種類によっても確率は異なります。
胸部レントゲン検査
胸部レントゲン検査で見つかった影が実際に肺がんであった割合(真陽性率)は非常に低いとされており、偽陽性率は96.7%にもなります。これは、レントゲン検査で異常が見つかっても、そのほとんどが肺がんではないことを意味します。
低線量CT検査
低線量CT検査では、レントゲンよりも多くの影が見つかりますが、これもまた多くが肺がんではありません。CT検査で精密検査が必要と判断される「要精検率」は、最初の検査で5%から12%程度、2回目以降の検査では10%以内に留まることが多いと報告されています。これは、精密検査が必要とされた影の大部分が肺がんではないことを示唆します。また、実際に肺がんと診断された影の中には、進行が非常にゆっくりで治療の必要性が低い「過剰診断」とされるケースが5%から20%程度あるとされ、特に「すりガラス型結節」といった特定の画像所見を示す腺がん(lepidic type)では、最大78.9%が過剰診断である可能性が示唆されています。
これらのことから、肺に影が見つかった場合、それが肺がんである確率は決して高くないことがわかります。
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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