巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の余命はどれくらいですか?
治療されれば、余命は一般人口と大きく変わらないことが多いです。
巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)の余命は、一律に「何年」とは言えません。ですが、早く見つけて適切に治療できれば、多くの人で長期の生存は一般の人と大きく変わらない(差が小さい)と報告されています。
一方で、診断されてから最初の約1年は、死亡リスクがやや高いという報告があります。特に65歳未満で診断された人で、その傾向が強いとされています。これは病気そのものというより、失明、脳梗塞(脳の血管が詰まること)、大動脈の病変などの重い合併症や、治療に伴う感染症・心血管のトラブルが関係する可能性があります。
また、長い経過では大動脈瘤(大動脈にできる“こぶ”)や大動脈解離(血管の壁が裂けること)が問題になることがあり、こうした大きな血管の合併症がある場合は予後が悪くなることがあります。
そのため、余命を左右しやすいのは病名そのものより、早く治療を始められるか、視力障害や脳の血管の障害を防げるか、そして大動脈の状態を定期的に検査して追えるか、という点です。
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(参考文献)
Matteson EL, et al. Long-term survival of patients with giant cell arteritis in the American College of Rheumatology giant cell arteritis classification criteria cohort. Am J Med. 1996, 100, 193-6.
Hill CL, et al. Risk of mortality in patients with giant cell arteritis: A systematic review and meta-analysis. Semin Arthritis Rheum. 2017, 46, 513-519.
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虎の門病院分院 腎センター内科・リウマチ膠原病科 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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