線虫がん検査の精度はどのくらいですか?
感度は 81.1%、特異度は 70.0%とされていますが、現段階で科学的根拠は認められていません。
現時点で行われている線虫がん検査は、2021年に以下の性能が報告されています。しかし、がん検診としての科学的根拠(科学的手順を踏んで効果が確認された研究結果)はまだ十分に認められていません。
- すべてのがんの感度(がんがある人を「陽性」と正しく判定できる割合)は 81.1%、特異度(がんがない人を「陰性」と正しく判定できる割合)は 70.0%
- がん種別の感度は食道癌 80.0%、胃癌 68.8%、大腸癌 80.0%、肝細胞癌 90.9%、胆道癌 100%、膵臓癌 80.0%
- ステージ別では I で 76.9%,II で 90.9%
線虫による尿がん検査は国が推奨している検診方法ではなく、がんの種類も特定できません。現時点ではあくまでも民間のスクリーニング検査法です。D判定が出た場合は「要精密検査」を意味しますが、判定にかかわらず国が定めるがん検診も受けるようにしましょう。
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株式会社BearMedi 臨床検査技師
佐々木 祐子 監修
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