乳がん検査の細胞診とは何ですか？

乳がん検査の細胞診とは、乳房のしこりや分泌物などの原因を調べるため、細胞を採取して顕微鏡で詳しく調べる検査方法のことです。乳がんの検査で行われる細胞診では、調べたい場所の細胞を細い針で刺して吸引する穿刺吸引針生検、針を使って組織を採取する針生検、小規模な手術で組織を採取する外科的生検などが行われます。乳頭から分泌物が出ている場合は、その分泌物を調べることもあります。

細胞診は多くの場合、局所麻酔の必要はなく、超音波で確認したり、手で触れたりしながら目的の場所に針を指します。検査時間は10分程度で、体の負担が少ない検査法ですが、細胞が上手く採取できなかった場合は診断が難しいこともあります。また、細胞診では病変全体の組織構造まではわからないため、必要に応じて針生検や外科的生検などのより詳しい検査が行われる可能性があります。