西洋薬を飲みながら漢方薬を併用しても大丈夫ですか?
はい、併用可能なことが多いですが、併用できない薬もあるため、医師に相談してから併用するようにしましょう。
はい、併用可能なことが多いですが、併用できない薬もあるため、医師に相談してから併用するようにしましょう。
漢方薬は生薬という有効成分を何種類か組み合わせて作られています。薬の使い方、使い過ぎ、もしくは薬の組み合わせなどで、漢方薬でも副作用が起こる可能性があります。甘草(カンゾウ)、麻黄(マオウ)、黄芩(オウゴン)などの生薬が入っている漢方薬は特に注意が必要です。
甘草を含む漢方薬
- 対象となる漢方薬の例:芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)、葛根湯(カッコントウ)、小柴胡湯(ショウサイコトウ)、桔梗湯(キキョウトウ)など
- 併用してはいけない西洋薬:ループ利尿薬(フロセミド等)、チアジド系利尿薬などの降圧利尿薬
- 併用すると起こりやすい症状:甘草に含まれるグリチルリチン酸と利尿薬の作用が重なることで、血清カリウム値が低下します。これにより、手足の脱力感、けいれん、血圧上昇、むくみなどの「偽アルドステロン症」や「低カリウム血症」を引き起こす恐れがあります
麻黄を含む漢方薬
- 対象となる漢方薬の例:葛根湯(カッコントウ)、麻黄湯(マオウトウ)、小青竜湯(ショウセイリュウトウ)、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)など
- 併用してはいけない西洋薬:気管支拡張薬(キサンチン系製剤)、カテコールアミン製剤、エフェドリン含有の感冒薬や鼻炎薬
- 併用すると起こりやすい症状:麻黄に含まれるエフェドリンの交感神経刺激作用が重複するため、不眠、激しい動悸、頻脈、発汗過多、排尿困難などを生じやすくなります
黄芩を含む漢方薬
- 対象となる漢方薬の例:小柴胡湯(ショウサイコトウ)、柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)、大柴胡湯(ダイサイコトウ)など
- 併用してはいけない西洋薬:インターフェロン製剤(B型・C型肝炎の治療薬など)
- 併用すると起こりやすい症状: 重篤な副作用である間質性肺炎を発症するリスクが高まるため、併用禁忌となっています
編集・監修基準について
本記事は情報の正確性を担保するため、以下のフローを経て作成・公開されています。
Q作成
医師執筆/監修
QAレビュー
公開
文京小石川クリニック 脳神経内科、 東京女子医科大学附属病院 東洋医学研究所クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
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