アナフィラキシーの初期症状は?アナフィラキシー
監修医師五十嵐 健史内科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
アナフィラキシーとは
食べ物や薬、虫刺されなどで発生する急性のアレルギー発作で、蕁麻疹だけではなく、喘息のような呼吸苦や喉の腫れのような呼吸器症状、下痢や嘔吐などの消化器症状が一緒に現れるものを指します。
アナフィラキシーショックとは何ですか?
アナフィラキシーのうち、血圧低下が見られるショック症状です。すぐに治療しないと死に至ることもあります。
アナフィラキシーの症状に加え、血圧低下を伴ったものを「アナフィラキシーショック」と言います。
特に危険な状態で、短時間で呼吸停止や心停止に至ることもあります。
「アナフィラキシー」とはどのような病気ですか?
アナフィラキシーとは全身性の重篤なアレルギー反応で、命に関わることもあります。
ある物質に接触した後、急速に進行する全身性のアレルギー反応が起こる病気です。
多くの場合は軽いアレルギー反応から始まり、数分から1時間以内に全身の臓器で症状が進行します。蕁麻疹のような皮膚症状や、喉の違和感、息苦しさといった呼吸器症状などが現れ、重症な場合は数分から1時間以内に全身の臓器に進行します。
重症な場合には、呼吸停止や心停止、死に至ることもあります。
日本アレルギー学会のアナフィラキシーガイドライン2022で、診断基準が定められており、下記の2つを診断基準としています。
- 皮膚粘膜に急速に蕁麻疹や腫れが出現し、呼吸器・循環器・その他の臓器(消化管など)の1つ以上の臓器に病変がある場合
- 皮膚症状がなくても既知のアレルゲンにさらされた後、急速に進行する血圧低下または気管支が狭くなったり喉が腫れることで息苦しさが出た場合
エピペンとは何ですか?
今までにアナフィラキシーを起こしたことがある場合に処方される薬です。再びアナフィラキシーが起きた場合に、症状を和らげるために自己注射します。
普段から携帯しておき、アナフィラキシー症状出現時に自分や周囲の人間が投与するアドレナリン自己注射薬(エピペン®︎)です。
適切に使用することで病院に着く前にアナフィラキシー症状から回復できます。処方時に使い方の指導があり、誰でも簡単に使用でき、1年に1度交換が必要です。
また、使用した際には医師の診察を受けてください。
アナフィラキシーの症状
アナフィラキシーには初期症状はありますか?
アナフィラキシーの初期には蕁麻疹などがみられます。
アナフィラキシーで最も一般的な症状は、蕁麻疹と皮膚の腫れ(血管浮腫)です。
蕁麻疹に加えて下記のような全身症状を伴います。
普段より元気がなくなったり、不安感や頭痛といった神経症状を伴う方もいます。
アナフィラキシーの原因
アナフィラキシーの原因や考えられる症状には何がありますか?
食べ物や医薬品、虫刺されなどが原因で発症します。また、皮膚・粘膜症状や呼吸器症状、循環器症状など全身のさまざまな臓器で症状が見られます。
アナフィラキシーを起こすきっかけは以下が一般的です。
- 食べ物
- 医薬品
- 蜂などの虫刺され
また、以下のような条件下でアナフィラキシーが起こりやすいと言われます。
- 運動をしている
- ストレスがある
- 感染症にかかっている
- 月経前である
- 旅行などの非日常な活動をしている
症状としては皮膚・粘膜と呼吸器(上気道・肺)、消化管、心臓や血管といった全身に症状が出現することが一般的です。
特に蕁麻疹(じんましん)のような皮膚の症状は80〜90%に出現すると言われ、ほぼ必発です。
アナフィラキシーの治療・対処法
アナフィラキシーへの対処法は?
水分補給と体温の冷却が重要です。症状がある場合は水分を補給しながら外来を受診してください。意識がない場合はすぐに救急車を呼んでください。
アナフィラキシーの場合、主にどのような治療をしますか?
アナフィラキシーが疑われる場合には、直ちにアドレナリンの筋肉注射を行い、発症している症状に応じた治療を行います。
治療はアドレナリンの筋肉注射を行います。アドレナリンは身体の中で常に産生されているホルモンの1種です。アドレナリンの効果が不十分な場合には、グルカゴンといわれる薬を使用します。
また、皮膚の症状や息苦しさに対しては、抗ヒスタミン薬やステロイド、吸入薬を使用することもあります。
受診の目安・何科を受診するべきか
アナフィラキシーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、医療機関を受診する目安はありますか?
アナフィラキシーが疑われる場合は、すぐに救急を受診しましょう。重症であれば救急車を呼んでください。
死に至ることもある病気のため、薬剤や食事をとった1時間以内に皮膚の痒みや喉の違和感、咳などがある場合は救急外来を受診してください。
息苦しさや動悸、意識障害を伴う重篤な場合は、直ちに救急要請してください。
治療後には、次にアナフィラキシーを発症することに備えて、内科やアレルギー科で自分自身でも投与可能なアドレナリン自己注射薬(エピペン®︎)を持つべきかどうかの判断をします。
アナフィラキシーの専門医がいる近くの病院はありますか?
アナフィラキシーの専門医がいる病院を見るアナフィラキシーの予防
ワクチン接種が原因でアナフィラキシーが起こることはありますか?
アナフィラキシーを引き起こす原因の一つにワクチンなどの医薬品があります。
ワクチン接種のみならず、ほぼすべての物質がアナフィラキシーを引き起こす可能性があります。そのため、ワクチンの接種もアナフィラキシーが起こる可能性があると言えます。
以下のワクチンが肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンと比べて頻度が多いことがわかっていますが、それでも100万回打って1回程度の頻度と少ないです。
- 狂犬病
- 4種混合
- HPV
- 新型コロナウイルス
- 帯状疱疹
アナフィラキシーについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「アナフィラキシー」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 蜂に刺されましたか?
- アレルギーを起こす・起こしそうなものに触れましたか?
- 虫に刺されましたか?
- 患部は赤くなっていますか?
- 患部は腫れていますか?
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この記事の監修医師
五十嵐 健史
内科・麻酔科
東京大学医学部卒。東京都健康長寿医療センターで初期研修を行い、2017年10月よりUbie株式会社に就職。Ubie株式会社では医学データの登録や修正のほか、製薬チームのサポートも行う。現在は内科医として勤務中。
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- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03