手・腕のむくみがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/09/20
「手・腕のむくみがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
手・腕のむくみがあるという症状について「ユビー」でわかること
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「手・腕のむくみがある」はどんな症状ですか?
手・腕のむくみがあるとは
「手・腕のむくみがある」に関連する主の病気には、肝硬変、慢性腎臓病・慢性腎不全、右心不全などがあります。
「手・腕のむくみがある」に関連する症状はありますか?
「手・腕のむくみがある」のQ&A
- A.
血栓症などの血管の異常、肺がんや乳がん、炎症など様々な疾患が原因となりえます。
解説血栓症
- 鎖骨下静脈血栓症
- 上大静脈症候群(上肢から心臓に戻る血管が、肺癌等により圧迫されて流れが悪くなる状態)
- 腋窩(わき)に原発する腫瘍による血管の圧迫による血栓症
リンパの流れの障害
乳癌術後のリンパ浮腫
がんの手術によるリンパ節廓清などでリンパの流れに支障をきたす
炎症性
蜂窩織炎
細菌などの感染により生じる
筋肉や腱の炎症
怪我や外傷等によるもの
横紋筋融解症
腕に限局している場合は外傷や運動が原因となることが多い
そのほかの原因
血管性浮腫、特発性浮腫
特別な原因がないにもかかわらず、局所の原因不明の浮腫を繰り返す
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM2021. 宇宙堂八木書店,2021.
Pathophysiology and etiology of edema in adults”.Uptodate.https://www.uptodate.com/contents/pathophysiology-and-etiology-of-edema-in-adults,(参照 2023-05-09). - A.
リンパ浮腫が腕のむくみの原因となることもあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る体の老廃物を流すリンパ管という管が、手術やがんなどが原因で滞ると腕がむくむことがあります。
腕のリンパ浮腫の原因としては、脇の下付近のリンパの障害があることで引き起こされることが多いです。
乳がんの手術後などに起こることがあります。 - A.
腕に水分が溜まる事で、通常よりも腕が太くなってしまう症状です。
解説むくみは医学的には浮腫(ふしゅ)と呼ばれ、血管内から周囲の皮下組織に水分が漏れ出して溜まってしまった状態を指します。全身に出る場合や手や足などの局所にのみ出る場合があります。腕のむくみは、腕から手にかけて皮下に水分が貯留してむくんでしまった状態のことをいいます。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るPathophysiology and etiology of edema in adults”.Uptodate.https://www.uptodate.com/contents/pathophysiology-and-etiology-of-edema-in-adults,(参照 2023-05-09).
日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM2021. 宇宙堂八木書店,2021. - A.
血栓症やがん、炎症など様々な要因で引き起こされることがあります。
解説むくみは炎症や、血液・リンパ液の流れが悪くなることなどが原因で起こります。腕のむくみの代表的な疾患としては下記が挙げられます。
血液のうっ滞
腕からの血液が心臓に返ってくる静脈が、血栓や癌などの圧迫が原因で流れが阻害され、腕のむくみが現れることがあります。
- 血栓症(鎖骨下静脈血栓症など)
- 悪性腫瘍による血管の圧迫 (肺癌による上大静脈症候群、腋窩に原発する腫瘍など)
リンパ管の切除などによるリンパ液のうっ滞
乳がんの手術や放射線治療の影響で、腕の付け根の付近のリンパ管が障害され、流れが阻害され腕がむくむ場合があります。
- 悪性腫瘍に対する手術や放射線治療の影響(乳癌術後など)
炎症
感染症や、外傷によるダメージで炎症を起こし腕がむくむ、腫れることがあります。通常、発赤や熱感を伴います。
- 細菌感染(蜂窩織炎など)
- 外傷(怪我等による筋肉や腱の炎症)
- 横紋筋融解症
その他
アレルギー反応などでむくみが現れる場合があります。
- 血管性浮腫
- アナフィラキシー
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM2021. 宇宙堂八木書店,2021.
Pathophysiology and etiology of edema in adults”.Uptodate.https://www.uptodate.com/contents/pathophysiology-and-etiology-of-edema-in-adults,(参照 2023-05-09). - A.
関節や腱の炎症、感染、膠原病などがあります。
解説手や指だけがむくむ原因としては、以下のようなものがあります。
また、手や指以外にもむくみを感じる場合の原因については、以下のQ&Aで解説しています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るTrayes KP et al. Edema: diagnosis and management. Am Fam Physician. 2013, 88, p.102-110.
Aletaha D et al. 2010 rheumatoid arthritis classification criteria: an American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism collaborative initiative. Ann Rheum Dis. 2010, 69, p.1580-1588.
日本整形外科学会.“手・指の症状”.症状・病気をしらべる.https://www.joa.or.jp/public/sick/body/hand.html,(参照 2023-09-12). - A.
リンパや血液の流れの異常、感染、炎症などが原因となります。
解説片側の腕だけがむくむ原因としては、以下のようなものがあります。
腕の血流やリンパの流れが悪くなる
静脈血栓症
腕から心臓に帰る静脈で血の塊ができることがあります。
リンパ浮腫
乳がんの治療後などに起こることがあります。
アレルギーでむくむ
蕁麻疹
蕁麻疹が起こり、むくむことがあります。
血管性浮腫
皮下組織に見られる腫れです。
腕や手に炎症を起こす
腕の感染症
蜂窩織炎などの感染症でむくむことがあります。
腕の打撲や骨折など
腕を打撲したり骨折したりすることで腫れやむくみが目立つことがあります。
また、腕以外にもむくみを感じる場合の原因については、以下のQ&Aをご覧ください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るTrayes KP et al. Edema: diagnosis and management. Am Fam Physician. 2013, 88, p.102-110.
平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業.“蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン”..https://dermatology.hiroshima-u.ac.jp/uploads/2017/09/Treatment_guideline_hb.pdf,(参照 2023-09-12).
日本循環器学会ほか.“肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)”.2016-2017年度活動.https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JCS2017_ito_h.pdf,(参照 2023-09-12).
Alla VM et al. Paget-schroetter syndrome: review of pathogenesis and treatment of effort thrombosis. West J Emerg Med. 2010, 11, p.358-362. - A.
寝ている時の姿勢により血流が滞ることや、リウマチなども原因となることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る片側だけを向いて寝ていたり、腕を圧迫していたりすることで血管が圧迫され、血流が滞り、指がむくむことがあります。
それ以外には、関節リウマチなどの膠原病では下記のような症状が強く出ることがあります。- 朝方に指が痛くなる
- こわばる
- むくむ
- A.
腫れは主に炎症が原因で、痛みや赤みを伴いますが、むくみはさまざまな原因で起こり、通常は痛みや赤みを伴いません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る一般的に腫れ(腫脹)は、感染や外傷、炎症などに伴って引き起こされるものであり、痛みや発赤、熱感などを伴うことが典型的です。
むくみ(浮腫)は、さまざまな疾患が原因となり、血管から水分が漏れ出して皮膚の下に溜まった状態を指します。
ただし、実際には「むくんでいる」状態を「腫れている」と表現することもあり、厳密に分けることは難しいです。 - A.
突然発症した場合や、胸痛や呼吸困難、強い痛みを伴う場合には危険な場合があります。
解説危険な腕のむくみの見分け方には以下のようなものがあります。
緊急性が高い場合
以下のような場合は危険な病気の可能性があるので、すぐに救急外来などの医療機関を受診しましょう。
受診を検討すべき場合
以下のような場合は、治療が必要な病気がないか調べることをおすすめします。
- むくみが持続/悪化する
- 心臓や腎臓に持病がある
- こわばりや痛み、赤くなる、熱感などを伴う
- 生活に支障がある
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るTrayes KP et al. Edema: diagnosis and management. Am Fam Physician. 2013, 88, p.102-110.
平成17・18年度厚生労働省免疫アレルギー疾患予防・治療研究推進事業.“蕁麻疹・血管性浮腫の治療ガイドライン”..https://dermatology.hiroshima-u.ac.jp/uploads/2017/09/Treatment_guideline_hb.pdf,(参照 2023-09-12).
日本循環器学会ほか.“肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断,治療,予防に関するガイドライン(2017年改訂版)”.2016-2017年度活動.https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2019/03/JCS2017_ito_h.pdf,(参照 2023-09-12).
Alla VM et al. Paget-schroetter syndrome: review of pathogenesis and treatment of effort thrombosis. West J Emerg Med. 2010, 11, p.358-362. - A.
原因となる病気の治療が基本です。マッサージなどが有効なこともあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るむくみは、身体の水分が増えている、局所的に集まっていることが原因です。
手や腕のむくみが多少目立つ程度であれば、以下のような方法があります。- むくんでいる部分を体より高い位置に置いておく
- むくんでいるところからそうでないところにむくみを寄せるようにマッサージを行う
また、塩分の摂取量が多いとむくみに繋がることがありますので、過剰な塩分摂取を控えることも重要です。
明らかにむくみが出ている、ひどくなっている、というような場合は、病気の可能性があるため受診するようにしましょう。
考えられる病気については、以下のQ&Aをご覧ください。 - A.
症状によっても異なります。かかりつけ医がいる場合にはまずはかかりつけ医に相談しましょう。
解説原因によって対応できる診療科が異なりますので、むくみ以外にどんな症状があるか、きっかけがあるかによって適切な診療科を受診しましょう。
乳がんの手術など外科治療歴がある場合
外科の受診を検討しましょう。
怪我、外傷を伴う場合
外科、整形外科などの受診を検討しましょう。
手の色が紫になるなど色がおかしい場合
循環器科の受診を検討しましょう。
それ以外の場合
内科の受診を検討し、かかりつけ医がいる場合は、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM2021. 宇宙堂八木書店,2021.
Pathophysiology and etiology of edema in adults”.Uptodate.https://www.uptodate.com/contents/pathophysiology-and-etiology-of-edema-in-adults,(参照 2023-05-09). - A.
強い痛みや色がおかしい場合にはできるだけ早く医療機関を受診しましょう。
解説色がおかしい、強い痛みがある場合などはできるだけ早期に病院を受診する必要があるため、救急外来などの受診も検討してください。
腫れているがほかの症状が軽微で自宅で過ごせるくらいであれば、通常の外来を早めに受診しましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM2021. 宇宙堂八木書店,2021.
Pathophysiology and etiology of edema in adults”.Uptodate.https://www.uptodate.com/contents/pathophysiology-and-etiology-of-edema-in-adults,(参照 2023-05-09).
手・腕のむくみがあるという症状はどんな病気に関連しますか?
手・腕のむくみがあるという症状について、医師からのよくある質問
- 手や腕にむくみがありますか?
- 体のだるさはありますか?
- 1ヶ月で2kg以上、心当たりがないのに体重が増えましたか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
- 現在、息苦しさを感じていますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 内科
- 呼吸器内科
- アレルギー科