リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけている
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2024/05/13
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「リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけている」はどんな症状ですか?
リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけているとは
「リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけている」に関連する主の病気には、摂食障害(拒食症・過食症)などがあります。
「リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけている」に関連する症状はありますか?
「リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけている」のQ&A
- A.
リストカットをはじめとする故意に自分で自分の身体を傷つける行為を指し、「自傷行為」と言われます。
解説自傷行為とは、「自殺以外の意図から、非致死性の予測をもって、故意に、そして直接的に、自分自身の身体に対して非致死的な損傷を加えること」という定義があり、自傷行為をすることで、心の痛みが物理的な痛みに変換される側面や、脳内でエンケファリンやβエンドルフィンなどの脳内麻薬物質などが出ることで辛さが和らぎ、一時的に心の痛みを和らげる行為になります。
自傷をすることで、自分の意識から「つらい感情」「つらい出来事の記憶」を切り離して、「何も起こらなかった」「何も感じなかった」ことにしたり、「身体の痛み」によって「心の痛み」にフタをする行為でもあります。主に10〜20歳台が多く、自らの身体を傷つけた経験がある中高生は約1割認めるとする調査もあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るToshihiko Matsumoto, Fumi Imamura. Self-injury in Japanese junior and senior high-school students: Prevalence and association with substance use. Psychiatry Clin Neurosci. 2008, 62, p.123-125.
松本俊彦. (2012). 自傷行為の理解と援助. 精神神經學雜誌= Psychiatria et neurologia Japonica, 114(8), 983-989. - A.
リストカットのような身体を傷付ける行為や薬物乱用、摂食障害などが挙げられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る手首を切る(リストカット)、他の身体の部位を切る、切る以外の方法による身体への直接的な損傷などがあります。広い意味では、アルコール・薬物の乱用や依存、摂食障害、過量内服などが含まれることもあります。
- A.
自傷による痛みから現実感を取り戻す場合や、薬物が原因の場合もあります。また、ストレスや落ち込みなどの不快感情の軽減や自己懲罰を目的として衝動的に行われる場合もあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る自傷による痛みや血を見ることで現実感を取り戻すために行うことがあり、また、統合失調症や薬物の影響で幻覚や妄想に影響され、自傷に至ることもあります。
神経発達症では、情動的で単調な自傷行為がみられることがあり、病名に関わらず、衝動性が高まると自傷のリスクが高くなります。 - A.
自傷行為は「死にたい」という明確な意思を持たずに行うため、自殺とは異なります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る自殺は、絶望感や無力感のなかで唯一の最終的な解決策として選ばれることがありますが、自傷行為をする者の苦痛は、断続的で、一時的な解決策であり、しばらくすると痛みが和らぐこともあります 。自殺を回避する方法としてとられることがあります。
一般的に自傷行為は命に関わる可能性の低いものですが、エスカレートすると自殺に至ることもありえます。 - A.
人によって原因は異なりますが、主に精神的な苦痛から逃れるため、生きている実感を得るため、不安や緊張から一時的に開放されるためだと言われています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るイライラや辛い気分など、不快な感情を軽くするという目的が多いと言われています。
ほかの人に自分の辛さを分かってもらいたくて行われるリストカットもありますが、典型的な例としては、1人きりの状況で自傷行為が行われ、誰にも告白されない傾向にあります。 - A.
手首を切ったり、手首を傷つける自傷行為で、必ずしも自分を傷つけることや自殺することが目的ではなく、辛い感情から逃れるための対処法のひとつとされています。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る自傷行為のひとつです。刃物で手首(リスト)の皮膚を切ることを指します。腕(アーム)を切る場合はアームカットと呼ばれます。ほかにも、手のひらや甲、指、脚、など、傷つける部位はさまざまです。略称として「リスカ」と呼ばれることもあります。
- A.
過去の経験や最近の辛い出来事が原因になることがあります。また、統合失調症やうつ病といった精神疾患が背景にある場合もあります。
解説強い心的なストレスを感じることがまずその根底にあることが多いです。
自傷行為の意図として、以下の3点などが考えられています。- 心的な痛みから物理的な痛みに変換する側面がある
- 自傷行為によってエンケファリンやβエンドルフィンなどの脳内麻薬様物質がでることで一時的に辛さが和らぐ
- 他者に対する意思伝達や操作
自傷行為をしてしまう方は、その背景に以下のようなストレスの要因があることがあり、また、場合によって摂食障害やアルコールの乱用などが同時に認められることもあります。
社会的な要因
虐待やネグレクト、いじめ、強烈な外傷体験など
精神的な病気
うつ病や双極性障害、統合失調症
パーソナリティや発達の障害
注意欠陥多動症、境界性パーソナリティ障害
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る松本俊彦. (2012). 自傷行為の理解と援助. 精神神經學雜誌= Psychiatria et neurologia Japonica, 114(8), 983-989.
傳田健三. (2017). 自閉スペクトラム症 (ASD) の特性理解. 心身医学, 57(1), 19-26. - A.
精神科や心療内科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る精神科・心療内科の受診をお勧めします。自分を傷つけるということがある場合、入院病床を持たない医療機関で通院になるかどうかは医療機関の方針次第です。入院病床がある、夜間休日対応ができる病院のほうが安心でしょう。
- A.
自傷行為が見られる場合には専門家に相談することが大切です。周りの人が受診へとつなげてあげることが大きなサポートになります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る2週間以上にわたって、ほとんど毎日気分が落ち込む、もしくは興味を持ったり楽しいと感じたりすることが減っているなら、受診をおすすめします。
また、以下のような症状があれば、早めの受診をおすすめします。- 食事療法をしていないのに、体重が減る
- 眠れない
- 疲労感や気力の減退
- イライラして怒りっぽい
- 自分に価値がないと思う
- 自分を過剰に責めてしまう
- 思考力や集中力が落ちて、物ごとが決められない
- 死について繰り返し考えてしまう
- A.
リストカットをしてしまう原因や背景から、自分を傷つけずに済む方法を見つけていくことが大切です。治療法には、主にカウンセリングや認知行動療法、薬物療法などがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るリストカット以外の対処法を持っておくことをお勧めします。一時的に辛さから意識をそらし、衝動的に自傷しないための、より安全な知覚刺激(置換スキル)を身につけましょう。例えば、切るのではなく輪ゴムでパチンとはじく、氷を握りしめるなどがあります。また、自分を傷つけてしまっても、自分を責めず、傷の手当てをするなど自分のケアをしましょう。
専門家のもとでの治療には、カウンセリングや、衝動性・気分の波を抑える薬物療法があります。
リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけているという症状はどんな病気に関連しますか?
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リストカットや髪の毛を抜く等、意図的に自分の体を傷つけているという症状について、医師からのよくある質問
- 体のだるさはありますか?
- 夜によく眠れないと感じていますか?
- 食欲がなく、食事量が減っていると感じますか?
- ほとんど毎日疲れているか、なにもやる気がしないような状態ですか?
監修医師
診療科・専門領域
- 精神科
- 心療内科