動物に噛まれた、もしくは引っ掻かれた
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動物に噛まれた、もしくは引っ掻かれたという症状について「ユビー」でわかること
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動物に噛まれた、もしくは引っ掻かれたとは
「動物に噛まれた、もしくは引っ掻かれた」に関連する主の病気には、狂犬病などがあります。
「動物に噛まれた、もしくは引っ掻かれた」のQ&A
- A.
基本的には医療機関を受診することをおすすめします。
解説まず、基本的に犬に噛まれた場合は医療機関を受診することをおすすめします。特に皮膚を貫通しているような深い傷や、肉がえぐれている場合はすぐに受診が必要です。出血がなかなか止まらない場合も同様です。
また、噛まれた場所も重要で、顔や首、手指、関節の近くは感染や機能障害のリスクが高いため病院へ行くべきです。さらに、噛んだ犬の素性がわからない場合や、野良犬に噛まれた場合は感染症のリスクが高まります。
加えて、糖尿病や免疫を抑える薬を飲んでいるなど免疫力が低い方、高齢者や小さな子どもは重症化しやすいため、軽い傷でも受診したほうが安心です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
噛まれた部分に痛みや出血が生じ、時間が経つと赤く腫れたり膿が出たりすることがあります。
解説犬に噛まれると、まず噛まれた部分に痛みや出血が生じます。犬は顎の力が強く、皮膚の表面だけでなく筋肉や腱といった深い組織まで傷つくことがあります。
時間が経つと傷口の周囲が赤く腫れ上がり、熱を持つこともあります。これは治癒の過程でみられる炎症期の兆候の場合もありますが、痛みや腫れが増していくときは感染が広がっている可能性もあります。
さらに、細菌が傷口から入り込むと、浸出液や膿が出たり、発熱やリンパ節の腫れといった症状が現れることもあります。
傷が深い場合には神経や血管が損傷し、しびれや大量出血を起こす危険性もあるため、見た目が軽そうでもまずは医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
軽い傷なら数日から1週間程度で治まりますが、腫れが悪化する場合は感染の可能性があります。
解説適切な治療を受けた場合、軽い傷であれば、腫れは数日から1週間程度で治まるのが一般的です。ただし、傷が深かったり(噛み跡が小さくても中が深いことがあります)、感染を起こしている場合は、腫れが2週間以上続くこともあります。
噛まれた直後よりも、翌日から2日後にかけて腫れが目立つことも多く、その後は徐々に引いていきます。一方で、時間が経つにつれて腫れや痛み・熱感が増してくる場合は、状態が悪くなっている可能性があります。
もし時間が経っても腫れがどんどんひどくなる場合や、傷口から膿が出てくる場合、赤みが広がっていく場合は、感染が進行しているサインなので、すぐに医療機関を受診してください。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
破傷風、パスツレラ症、海外では狂犬病などが考えられます。
解説代表的なものとして、まず破傷風があります。これは破傷風菌が傷口から体内に入り、全身の筋肉のけいれんを引き起こす重い病気です。
次にパスツレラ症があり、犬の口の中にいるパスツレラ菌が原因で、傷口が短時間で赤く腫れて強い痛みを引き起こします。また、海外では狂犬病も大きなリスクで、発症するとほぼ助からない恐ろしい病気です。
日本国内で感染した狂犬病患者さんは、1957年以降報告がありませんが、2006年および2020年に狂犬病の輸入感染例があり、海外で噛まれた場合は特に注意が必要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
流水で15分程度しっかり洗い流し、清潔なガーゼで圧迫止血したあと、早めに病院を受診しましょう。
解説まず最も大切なのは、傷口を流水でしっかり洗い流すことです。水道水を使い、できれば15分以上かけて傷口の汚れなどを洗い出してください。 石けんがあれば一緒に使うとより効果的です。
洗ったあとは、清潔なガーゼやタオルで傷口を押さえて止血します。出血が多い場合は、傷口を心臓より高い位置に上げながら圧迫すると止まりやすくなります。
応急処置はあくまで一時的なものなので、処置が終わったらできるだけ早く病院を受診し、医師に傷の状態を診てもらいましょう。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
確率はまれですが、ワクチンの最終接種から10年以上経っている場合などは追加接種が推奨されます。
解説犬の噛み傷から破傷風になる確率は、正確な数字として示すのは難しいですが、全体としてはまれなケースです。ただし、破傷風菌は土壌中など環境中に広く存在する菌で、犬の口や歯に付着していることもあり、動物による咬傷が感染のきっかけになる場合があります。日本では年間約100例前後の破傷風患者さんが報告されており、特にワクチン接種歴が不十分、または効果が低下している成人に多く見られます。
子どもの頃に予防接種を受けていても、時間が経つと追加接種が必要になることがあります。そのため、噛まれた際は接種歴と傷の状態によって対応が変わりますが、目安としては「今までに3回以上接種しているか」「最後の接種からどのくらい経っているか」などを医療機関で確認し、必要に応じて追加のワクチン接種や、接種歴が不明・3回未満の場合には免疫グロブリン製剤の併用を検討します。
確率が低いとはいえ、発症すると重症化して命に関わりうる病気なので、予防が重要です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
敗血症や破傷風など命に関わる感染症に進行するリスクがあります。
解説最も心配なのは感染症です。犬の口の中にはたくさんの細菌がおり、噛み傷は皮膚の奥深くまで細菌を押し込む形になるため、感染が起きやすいです。
受傷直後に石けんと流水でよく洗うことも重要ですが、それだけで安心できるとは限りません。放置すると傷口周辺が蜂窩織炎という皮膚の感染症などに進行することがあります。さらに悪化すると、菌が血液に入り込んで敗血症を引き起こし、命に関わる事態になることもあります。
また、破傷風の予防接種を受けていない場合、破傷風を発症するリスクもあります。その他にも傷跡が目立つ形で残ってしまったり、神経損傷による後遺症が残る可能性もあるため、自己判断で放置せず医療機関を受診することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
外科や救急外来を受診しましょう。いずれの場合でも受診をおすすめします。
解説犬に噛まれたときは、外科や時間外なら救急外来を受診するのが一般的です。傷の洗浄や、必要に応じた縫合、感染予防の処置を行ってもらえます。
また、噛まれたらまずは石けんと流水で傷口をよく洗い流し、清潔なガーゼなどで圧迫して止血しましょう。医療機関では傷の状態に応じて抗菌薬の検討や、破傷風の予防接種、(状況によっては)狂犬病のリスク評価を行います。
いずれの場合でも基本的に医療機関の受診をおすすめします。特に出血が止まらない場合、傷が深い場合、顔や手指など機能や見た目に影響しやすい部位を噛まれた場合は、すぐに病院へ行きましょう。さらに、手や関節の近く、挫滅を伴う傷、免疫力が低下している方は、早めの受診をおすすめします。
また、噛まれたあとに傷口が赤く腫れてきたり、膿が出たり、発熱した場合も感染が疑われるため、早めの受診が大切です。軽い傷に見えても数時間後に悪化することがあるため、受診することをおすすめします。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
放置は避け、医療機関を受診しましょう。
解説血が出ていなくても、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。犬の歯は先が細く、皮膚の表面には目立った傷がなくても、皮膚の下の組織が損傷していることがあります。
また、目で確認しづらいほどの小さな傷口からでも細菌は侵入できるため、感染のリスクがあります。破傷風ワクチンの追加が必要になることもあります。
さらに、海外で噛まれた場合などは、狂犬病などのリスク評価が必要になるため、早めに医療機関や滞在先の保健医療局などに相談してください。血が出ていないからといって安心せず、必ず医療機関を受診することが大切です。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375. - A.
飼い犬の口にも多くの細菌がいるため、しっかり洗浄し、病院を受診してください。
解説飼い犬であっても感染症対策は必要です。どんなに清潔に飼育されている犬でも、口の中にはさまざまな細菌が常に存在しています。
これらは犬では問題にならないことが多い常在菌ですが、人間の体内に入ると感染症を引き起こす可能性があります。飼い犬だから大丈夫だろうと油断して傷口の洗浄や受診を怠ると、数時間から数日後に傷口が腫れたり、膿んだりすることがあります。
特に糖尿病のある方や高齢の方、免疫抑制薬を使用中の方など、免疫力が低下している場合は重症化しやすいため注意が必要です。
飼い犬であっても、噛まれたらできるだけ早くよく洗浄し、病院を受診してください。過去の予防接種歴や傷の状況によっては、破傷風の予防接種や抗菌薬が必要になることもあります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るOrtiz, David D et al. Dog and Cat Bites: Rapid Evidence Review. American family physician. 2023, 108, 501-505.
Oehler, Richard L et al. Bite-related and septic syndromes caused by cats and dogs. The Lancet. Infectious diseases. 2009, 9, 439-47.
Greene, Sarah E et al. Infectious Complications of Bite Injuries. Infectious disease clinics of North America. 2021, 35, 219-236.
Dhillon, Jasmine et al. Scoping decades of dog evidence: a scoping review of dog bite-related sequelae. Canadian journal of public health. 2019, 110, 364-375.
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監修医師
診療科・専門領域
- 内科