レム睡眠行動異常

監修医師原瀬 翔平亀田総合病院 脳神経内科

更新日
2026/06/15
公開日
2023/01/16

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レム睡眠行動障害とは

「レム睡眠行動障害」とはどのような病気ですか?

睡眠中、夢の内容の通りに動き出し、大声を出したり暴れたりしてしまう病気です。

レム睡眠行動障害は、睡眠中に夢を見ているとき(レム睡眠中)に、通常は抑制されているはずの体の筋肉が活動してしまい、夢の内容に合わせた行動や発言が現実に出てしまう病気です。

健康な人の場合、レム睡眠中は脳が活発に活動して夢を見ていますが、手足の筋肉は力が抜けた状態(弛緩した状態)になり、夢のとおりに体が動くことはありません。

しかし、レム睡眠行動障害の患者さんでは、この筋肉の力が抜ける仕組みがうまく働かず、夢の中での行動が、そのまま現実の動きとして現れてしまいます。

例えば、追いかけられる夢を見ていれば、実際に手足をバタつかせたり、誰かと戦う夢を見ていれば、殴るような仕草をしたり、大声で叫んだり、寝言を言ったりします。
レム睡眠行動障害を説明する図です
ひどい場合には、ベッドから落ちて怪我をしたり、一緒に寝ている人に危害を加えてしまったりすることもあります。

この病気は、中高年の男性に比較的多くみられ、パーキンソン病やレビー小体型認知症といった神経の病気の前触れとして現れることもあります。

ご本人には行動の記憶がないことが多いですが、もし、ご家族などから睡眠中の異常な行動を指摘された場合は、睡眠専門の医療機関を受診することをおすすめします。

さらに詳しく:「レム睡眠行動障害」とはどのような病気ですか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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レム睡眠行動障害の症状

レム睡眠行動障害には初期症状はありますか?

寝言の増加や手足の軽い動き、暴力的な夢などが初期のサインかもしれません。

レム睡眠行動障害の初期症状は、はっきりとした激しい行動が現れる前段階として、比較的軽いものから始まることがあります。そのため、ご本人も周りの人も気づきにくい場合があります。

具体的には、以下のような変化が初期のサインとして考えられます。

  • 寝言の変化:以前よりも寝言が増えたり、内容がはっきりとした言葉になったり、声が大きくなったりすることがあります。
  • 手足の軽い動き:睡眠中に手足がピクッと動いたり、小刻みに震えたり、何かを掴むような仕草をしたりといった、比較的軽微な動きが見られることがあります。
  • 夢の内容の変化:追いかけられたり、攻撃されたりするような、暴力的または不穏な内容の夢を頻繁に見るようになることがあります。
  • 軽い体動:寝返りとは異なる、少し目的のあるような体の動きが見られることもあります。

これらの初期症状は、ご本人が自覚することは少なく、多くは一緒に寝ているご家族(ベッドパートナー)が「最近、寝言が多いね」「寝ているときによく手足が動いているよ」といった形で気づくことが多いです。

もし、このような初期のサインが見られ、それが徐々に頻繁になったり、動きが大きくなったりするようであれば、レム睡眠行動障害の可能性も考えられます。

特に、これらの症状が、パーキンソン病などの神経の病気の非常に早い段階の兆候であることもあるため、心配な場合は早めに睡眠専門の医療機関や脳神経内科を受診し、相談することをおすすめします。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害には初期症状はありますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

レム睡眠行動障害ではどのような症状がありますか?

夢のとおりに体が動き、叫んだり殴ったりするなどの異常行動が現れます。

レム睡眠行動障害の主な症状は、睡眠中に見ている夢の内容と一致した、はっきりとした行動や発言が現実の体に出てしまうことです。

具体的には、以下のような症状がみられます。

発声

大声で叫ぶ、わめく、笑う、はっきりとした寝言を言う、うめき声をあげるなど。

行動

夢の中で誰かと戦っていれば、殴るような仕草をしたり、蹴ったりする。
追いかけられる夢を見ていれば、手足をバタつかせたり、ベッドから転げ落ちたりすることもあります。
時には、起き上がって歩き回るような複雑な行動を取ることもありますが、これは比較的まれです。

これらの行動は、多くの場合、暴力的であったり、切迫した内容の夢(例えば、攻撃される、危険から逃げるなど)に伴って起こりやすいとされています。

ご本人は、その行動をしている間の記憶がないことがほとんどですが、行動の直後に起こされると、見ていた夢の内容を鮮明に覚えていることがあります。

この病気で特に問題となるのは、ご自身がベッドから落ちたり、壁にぶつかったりして怪我をすることや、無意識のうちに一緒に寝ている人(ベッドパートナー)を、殴ったり蹴ったりして、怪我をさせてしまう危険性があることです。

もし、ご自身やご家族にこのような睡眠中の異常な行動が見られる場合は、睡眠専門の医療機関に相談することが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害ではどのような症状がありますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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レム睡眠行動障害の原因

レム睡眠行動障害の原因は何がありますか?

特定の神経の病気が原因になるほか、一部の薬の副作用などが考えられます。

レム睡眠行動障害が起こる直接的な原因は、夢を見ているレム睡眠中に、体の筋肉の力を抜く(弛緩させる)働きをする脳の一部(主に脳幹と呼ばれる部分)が、うまく機能しなくなることです。

この脳幹の機能異常が、なぜ起こるのかについては、いくつかの原因が考えられています。

ひとつは、パーキンソン病やレビー小体型認知症、多系統萎縮症といった「神経変性疾患」と呼ばれる脳の神経細胞が、少しずつ変化していく病気の前触れとして、あるいは、その症状のひとつとして現れる場合です。

また、脳卒中や脳腫瘍、頭部の怪我などによって、脳幹が直接ダメージを受けた場合にも起こることがあります。

さらに、一部の抗うつ薬(うつ病の治療薬)や、抗コリン薬の副作用として、レム睡眠行動障害の症状が出現することもあります。

原因がはっきりとは特定できない「特発性」と呼ばれるケースもありますが、特に中高年以降に発症した場合は、将来的に神経変性疾患を発症するリスクも考慮されるため、専門医による詳しい検査と経過観察が重要になります。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害の原因は何がありますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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レム睡眠行動障害の検査・診断

レム睡眠行動障害のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

レム睡眠行動障害の正確な診断には、医師による問診や、睡眠中の脳波や筋肉の動きを調べる「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)」といった専門的な検査が必要です。

しかし、ご自身やご家族が「もしかして?」と気づくためのいくつかのチェックポイントはあります。これらはあくまで受診を考えるきっかけとして参考にしてください。

  • 睡眠中に大声で叫んだり、はっきりとした寝言を言ったりすることがありますか? (ご家族からの指摘でも可)
  • 睡眠中に、夢の内容に合わせて手足をバタつかせたり、殴る・蹴るような仕草をしたりすることがありますか? (ご家族からの指摘でも可)
  • 睡眠中にベッドから落ちたり、壁や家具にぶつかって怪我をしたことがありますか? または、一緒に寝ている人に怪我をさせてしまったことがありますか?
  • 目が覚めたときに夢の内容(特に追いかけられたり、攻撃されたりするような内容)を覚えていますか?
  • 寝ているときに自分の動作で目が覚めることはありますか?

これらの質問の多くに「はい」と当てはまる場合や、特に睡眠中の行動でご自身や周りの人に危険が及んでいる場合は、レム睡眠行動障害の可能性が考えられます。自己判断せずに、できるだけ早く専門医を受診し、相談することをおすすめします。

また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、レム睡眠行動障害かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害のセルフチェックはできますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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レム睡眠行動障害の治療・対処法

レム睡眠行動障害の場合、主にどのような治療をしますか?

薬で症状を抑え、寝室の安全確保で怪我を防ぐことが中心です。

レム睡眠行動障害の治療は、主に2つの大きな柱で行われます。ひとつは「薬物療法」、もうひとつは「寝室環境の調整」です。

薬物療法では、「クロナゼパム」という種類のお薬がよく使われます。このお薬は、筋肉の緊張を和らげる作用があり、レム睡眠中の異常な行動を抑える効果が期待できます。

クロナゼパム以外にも、いくつかのお薬が使用される可能性がありますが、どの薬剤をどのくらいの量を使うかは、医師が患者さんの状態や他の病気の有無などを考慮して慎重に決定します。

寝室環境の調整は、睡眠中の異常行動による怪我を防ぐために非常に重要です。

具体的には、ベッドの周りに布団やクッションを敷いて、落下時の衝撃を和らげたり、ベッドサイドテーブルなどの硬い家具を遠ざけたり、窓ガラスに近づけないようにベッドの位置を工夫したりします。

また、刃物や割れ物などを寝室に置かないようにすることも大切です。場合によっては、ベッドパートナーと、一時的に別の寝室で寝ることも検討されます。

もし、レム睡眠行動障害の原因として、パーキンソン病などの神経の病気が隠れている場合は、その元の病気の治療も並行して行うことが重要になります。

いずれにしても、自己判断せずに睡眠専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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受診の目安・何科を受診するべきか

レム睡眠行動障害を放置するとどうなりますか?

本人やベッドパートナーが怪我をすることがあります。安全を確保する工夫が重要です。

レム睡眠行動異常を放置すると、本人やベッドパートナーが怪我をすることがあります。

怪我を予防するためには、

  • 寝室の物を片付けて危険を減らす
  • 家具の角を覆う
  • ベッドではなく布団で寝る
  • ベッドパートナーとは症状が改善するまで離れて寝てもらう

などの方法を取りましょう。

家族の協力を得られる場合は、うなったり叫んだりしたときに起こしてもらいましょう。

また、アルコールや心理的ストレスにより、悪くなることがありますので、お酒を控え、ストレス対処をしましょう。

パーキンソン病やレビー小体型認知症の前触れのこともありますので、医療機関(脳神経内科や睡眠外来)で相談しましょう。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害を放置するとどうなりますか?監修医師日下 慶子精神科・心療内科

レム睡眠行動障害が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

睡眠中の行動で怪我の危険がある、異常な行動が頻繁に起こるなら早めに受診を検討しましょう。

レム睡眠行動障害が疑われる場合、以下のような状況がみられたら、医療機関の受診を考える目安となります。

まず、最も重要なのは、睡眠中の行動によって、ご自身や一緒に寝ている人が怪我をする危険性がある場合です。

例えば、ベッドから落ちたり、壁や家具に体をぶつけたり、無意識に隣で寝ている人を殴ったり、蹴ったりしてしまうようなことがあれば、すぐに専門医に相談すべきです。

また、異常な行動(大声を出す、暴れるなど)が週に1回以上など、頻繁に起こる場合や、症状が徐々に悪化しているように感じる場合も受診の目安です。

ご本人は睡眠中の行動を覚えていないことが多いので、ご家族やベッドパートナーから「最近、寝ているときに叫んでいるよ」「手足が激しく動いているよ」といった指摘があった場合も、重要なサインとなります。

その他、日中に強い眠気を感じたり、熟睡感がなかったりする場合も、睡眠の質が低下している可能性があり、受診を検討する理由のひとつになります。

レム睡眠行動障害は、放置すると怪我のリスクが高まるだけでなく、パーキンソン病などの神経の病気の初期症状である可能性も指摘されています。

自己判断せずに、これらの目安に当てはまるようなら、早めに専門医を受診し、適切なアドバイスや検査、治療を受けることが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

レム睡眠行動障害が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

睡眠専門医や神経内科、または精神科・心療内科を受診しましょう。

レム睡眠行動障害が疑われる場合、まず相談するのに適しているのは「脳神経内科」「精神科」「心療内科」を標榜している医療機関です。

ただし、これらの診療科の中でも、可能な限り睡眠に関する専門的な検査が実施できる医療機関が望ましいでしょう。

例えば、レム睡眠行動障害の診断に必要な「終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)」という検査が実施できる医療機関が理想的です。

「脳神経内科」については、レム睡眠行動障害がパーキンソン病やレビー小体型認知症といった神経の病気と関連が深いことがあるため、そのような病気との関連も含めて、診断や治療を進めることができます。

「精神科」や「心療内科」でも、睡眠障害全般を扱っているため、相談が可能です。特に、睡眠中の異常行動が精神的なストレスや、他の精神疾患と関連している可能性も考慮して診察してくれます。

かかりつけ医がいる場合は、まずかかりつけ医に相談し、症状を詳しく伝えたうえで、適切な専門医を紹介してもらうという方法もスムーズです。

受診する際には、いつからどのような症状があるのか(具体的な行動、頻度、時間帯など)、ご本人にその間の記憶があるか、怪我の有無、一緒に寝ている人からの情報などを、できるだけ詳しく医師に伝えることが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

レム睡眠行動異常の専門医がいる近くの病院はありますか?

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レム睡眠行動障害の薬

レム睡眠行動障害は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

クロナゼパムがよく使われ、眠気やふらつきなどの副作用が出ることがあります。

レム睡眠行動障害の治療に使われる代表的なお薬には、「クロナゼパム」があります。

「クロナゼパム」は、ベンゾジアゼピン系という種類のお薬で、脳の神経の過度な興奮を抑えたり、筋肉の緊張を和らげたりする作用があります。これにより、レム睡眠中の異常な行動を抑える効果が期待されます。

副作用としては、日中の眠気、ふらつき、めまい、集中力の低下、脱力感などが報告されています。特に高齢者では、ふらつきによる転倒に注意が必要です。

また、長期間使用すると、お薬への慣れ(耐性)や、やめようとしたときに離脱症状(不安、不眠など)が出ることがあるため、医師の指示通りに服用し、自己判断で中止したり量を変更したりしないことが大切です。

お薬の選択や使用量は、患者さんの年齢、症状の重さ、他の病気の有無、他に服用しているお薬などを考慮して、医師が慎重に判断します。

副作用が心配な場合や、実際に副作用と思われる症状が出た場合は、自己判断せずに必ず医師や薬剤師に相談してください。医師は、副作用の状況をみながら、お薬の種類を変えたり、量を調整したりして対応します。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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対処法・セルフケア

レム睡眠行動障害の場合、日常生活で気をつけることはありますか?

夢に関連して寝ている間に動くことで怪我をすることがあります。危険を減らすために寝室の環境を整備しましょう。

レム睡眠行動障害は、夢に関連した行動を特徴とする睡眠随伴症のひとつです。

「取っ組み合いのけんか」や「クマに追いかけられる」などの怒りや、恐怖を伴う不快な夢を体験し、夢に関連して激しく動くなどにより、怪我をすることもあります。

よって、本人や周りの人の安全の確保、怪我の予防が重要です。

例えば、寝室の物を片付けて危険を減らす、ベッドではなく布団で寝る、ベッドパートナーとは症状が改善するまで離れて寝てもらう、などの方法を取りましょう。

アルコールや心理的ストレスにより、悪くなることがありますので、お酒を控え、ストレス対処をしましょう。

パーキンソン病やレビー小体型認知症の前触れのこともありますので、医療機関(脳神経内科や睡眠外来)で相談しましょう。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害の場合、日常生活で気をつけることはありますか?監修医師日下 慶子精神科・心療内科

レム睡眠行動障害で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

医師と相談し、薬の変更や他の治療法、原因の再検討を行います。

レム睡眠行動障害の治療で、最初に使用したお薬(例えばクロナゼパム)が、期待したほど効果を示さなかったり、副作用が強くて続けられなかったりすることは、残念ながらありえます。

そのような場合でも、あきらめずにいくつかの対処法を試みることが大切です。まず、最も重要なのは、必ず担当の医師に相談することです。自己判断で薬をやめたり、量を勝手に変えたりするのは危険です。

医師は、以下のような対応を検討してくれます。

  • 薬の種類の変更や調整:今使っている薬が合わないのかもしれません。別の種類のお薬に変更したり、お薬の量を調整したりすることで効果が出ることがあります。また、複数の薬を組み合わせて使うこともあります。
  • 寝室環境の安全対策の徹底:薬物療法と並行して、寝室の安全対策(ベッド周りにクッションを置く、危険物を遠ざけるなど)を、より一層徹底することで、万が一症状が出たときの怪我のリスクを減らすことができます。
  • 原因となっている可能性のある他の病気の再評価:レム睡眠行動障害は、パーキンソン病などの神経の病気と関連していることがあります。もし薬が効きにくい場合、そのような背景にある病気の進行や、他の合併症がないかなどを、再度詳しく調べる必要があるかもしれません。
  • 生活習慣の見直し:睡眠の質を悪化させるような生活習慣(不規則な睡眠時間、寝る前のカフェインやアルコールの摂取など)がないかを見直し、改善することも補助的に役立つ場合があります。

治療は根気が必要なこともありますが、医師とよくコミュニケーションを取りながら、あきらめずにご自身に合った方法を見つけていくことが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?監修医師山﨑 龍一こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
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レム睡眠行動障害に関連するその他の質問

レム睡眠行動障害では寝言で叫ぶことがありますか?

レム睡眠行動障害では、寝言で叫んだり、大きく身体を動かしたりすることがあります。

レム睡眠行動障害では、寝言で叫ぶことがあります。

通常は、夢を見るレム睡眠中は、体を動かす神経の働きが抑えられているため、夢の中で動いても実際には体は動きません。

しかし、この障害があると、レム睡眠中にも筋肉が動いてしまい、夢の内容に合わせて体が動いたり、声を出したりすることがあります。

例えば、誰かに襲われる夢を見て、大声で叫んだり、手足を動かして暴れることもあります。これにより、本人だけでなく一緒に寝ている人がけがをすることもあります。

症状が続く場合や、日常生活に支障がある場合には、早めに医療機関を受診し、医師に相談するようにしましょう。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害では寝言で叫ぶことがありますか?監修医師日下 慶子精神科・心療内科

レム睡眠行動障害からパーキンソン病へ移行する確率はどれくらいですか?

パーキンソン病やその類似疾患に移行する割合は高く、概ね7割以上、長期のフォローアップでは9割以上という数字もあります。

レム睡眠行動障害から、パーキンソン病や類似疾患へ移行する確率は、いくつかの調査がありますが、概ね7割以上と言われています。

フォローアップの期間が延びるほど、確率が増えるのですが、レム睡眠行動障害から神経変性疾患に進むリスクとしては、5年間で33.5%、約10年間で82%、14年間で96%という報告があります。

進行した人のうち、半数近くはパーキンソン病と診断されますが、レビー小体型認知症と診断される方もいます。

この2つは、手足が震えたり、動作が遅くなったりという身体の症状や、精神症状の現れ方に共通するものが多いです。

レム睡眠行動障害は、夢の中の行動を実際に体で表してしまう病気で、寝ている間に大声を出したり、手足を動かしたりするのが特徴です。

このような症状がある場合には、早めに医療機関を受診し、脳神経内科などの専門医に相談することが大切です。

さらに詳しく:レム睡眠行動障害からパーキンソン病へ移行する確率はどれくらいですか?監修医師日下 慶子精神科・心療内科
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この記事の監修医師

監修医師 原瀬 翔平

原瀬 翔平

亀田総合病院 脳神経内科・内科

University of Washington (理学部、分子細胞生物学) 卒業後、アップルジャパン株式会社勤務を経て、琉球大学医学部に入学。沖縄県立中部病院での初期臨床研修(2016, 2017年度最優秀研修医賞受賞)修了後、2018年4月に亀田総合病院に入職。同院脳神経内科ベスト指導医(2019, 2020)を受賞。2018年から亀田総合病院卒後研修センター長補佐も兼任しており、臨床だけでなく研修病院における医学教育にも力を入れている。2021年には国立循環器病研究センター脳血管内科で超急性期脳卒中診療を行う。 総合内科の視野を持ちながらの脳神経内科領域、特に脳卒中を専門とする。急性期だけでなく予防、慢性期脳卒中による症候性てんかん、高次脳機能評価、リハビリ、等にも精通。頭痛、しびれ、物忘れ等の主訴にも柔軟に対応できる。 日本語、英語(ネイティブ)、中国語(日常会話)での対応も可能。

更新日
2026/06/15
公開日
2023/01/16