レム睡眠行動障害の場合、主にどのような治療をしますか?

薬で症状を抑え、寝室の安全確保で怪我を防ぐことが中心です。

解説

レム睡眠行動障害の治療は、主に2つの大きな柱で行われます。ひとつは「薬物療法」、もうひとつは「寝室環境の調整」です。

薬物療法では、「クロナゼパム」という種類のお薬がよく使われます。このお薬は、筋肉の緊張を和らげる作用があり、レム睡眠中の異常な行動を抑える効果が期待できます。

クロナゼパム以外にも、いくつかのお薬が使用される可能性がありますが、どの薬剤をどのくらいの量を使うかは、医師が患者さんの状態や他の病気の有無などを考慮して慎重に決定します。

寝室環境の調整は、睡眠中の異常行動による怪我を防ぐために非常に重要です。

具体的には、ベッドの周りに布団やクッションを敷いて、落下時の衝撃を和らげたり、ベッドサイドテーブルなどの硬い家具を遠ざけたり、窓ガラスに近づけないようにベッドの位置を工夫したりします。

また、刃物や割れ物などを寝室に置かないようにすることも大切です。場合によっては、ベッドパートナーと、一時的に別の寝室で寝ることも検討されます。

もし、レム睡眠行動障害の原因として、パーキンソン病などの神経の病気が隠れている場合は、その元の病気の治療も並行して行うことが重要になります。

いずれにしても、自己判断せずに睡眠専門の医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

公開日

最終更新日

こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科

山﨑 龍一 監修

おすすめのQ&A
関連する病気と症状

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

レム睡眠行動障害

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A
関連する病気と症状
気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。