レム睡眠行動障害で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
医師と相談し、薬の変更や他の治療法、原因の再検討を行います。
レム睡眠行動障害の治療で、最初に使用したお薬(例えばクロナゼパム)が、期待したほど効果を示さなかったり、副作用が強くて続けられなかったりすることは、残念ながらありえます。
そのような場合でも、あきらめずにいくつかの対処法を試みることが大切です。まず、最も重要なのは、必ず担当の医師に相談することです。自己判断で薬をやめたり、量を勝手に変えたりするのは危険です。
医師は、以下のような対応を検討してくれます。
- 薬の種類の変更や調整:今使っている薬が合わないのかもしれません。別の種類のお薬に変更したり、お薬の量を調整したりすることで効果が出ることがあります。また、複数の薬を組み合わせて使うこともあります。
- 寝室環境の安全対策の徹底:薬物療法と並行して、寝室の安全対策(ベッド周りにクッションを置く、危険物を遠ざけるなど)を、より一層徹底することで、万が一症状が出たときの怪我のリスクを減らすことができます。
- 原因となっている可能性のある他の病気の再評価:レム睡眠行動障害は、パーキンソン病などの神経の病気と関連していることがあります。もし薬が効きにくい場合、そのような背景にある病気の進行や、他の合併症がないかなどを、再度詳しく調べる必要があるかもしれません。
- 生活習慣の見直し:睡眠の質を悪化させるような生活習慣(不規則な睡眠時間、寝る前のカフェインやアルコールの摂取など)がないかを見直し、改善することも補助的に役立つ場合があります。
治療は根気が必要なこともありますが、医師とよくコミュニケーションを取りながら、あきらめずにご自身に合った方法を見つけていくことが大切です。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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