レム睡眠行動障害の原因は何がありますか?
特定の神経の病気が原因になるほか、一部の薬の副作用などが考えられます。
レム睡眠行動障害が起こる直接的な原因は、夢を見ているレム睡眠中に、体の筋肉の力を抜く(弛緩させる)働きをする脳の一部(主に脳幹と呼ばれる部分)が、うまく機能しなくなることです。
この脳幹の機能異常が、なぜ起こるのかについては、いくつかの原因が考えられています。
ひとつは、パーキンソン病やレビー小体型認知症、多系統萎縮症といった「神経変性疾患」と呼ばれる脳の神経細胞が、少しずつ変化していく病気の前触れとして、あるいは、その症状のひとつとして現れる場合です。
また、脳卒中や脳腫瘍、頭部の怪我などによって、脳幹が直接ダメージを受けた場合にも起こることがあります。
さらに、一部の抗うつ薬(うつ病の治療薬)や、抗コリン薬の副作用として、レム睡眠行動障害の症状が出現することもあります。
原因がはっきりとは特定できない「特発性」と呼ばれるケースもありますが、特に中高年以降に発症した場合は、将来的に神経変性疾患を発症するリスクも考慮されるため、専門医による詳しい検査と経過観察が重要になります。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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