「レム睡眠行動障害」とはどのような病気ですか?
睡眠中、夢の内容の通りに動き出し、大声を出したり暴れたりしてしまう病気です。
レム睡眠行動障害は、睡眠中に夢を見ているとき(レム睡眠中)に、通常は抑制されているはずの体の筋肉が活動してしまい、夢の内容に合わせた行動や発言が現実に出てしまう病気です。
健康な人の場合、レム睡眠中は脳が活発に活動して夢を見ていますが、手足の筋肉は力が抜けた状態(弛緩した状態)になり、夢のとおりに体が動くことはありません。
しかし、レム睡眠行動障害の患者さんでは、この筋肉の力が抜ける仕組みがうまく働かず、夢の中での行動が、そのまま現実の動きとして現れてしまいます。
例えば、追いかけられる夢を見ていれば、実際に手足をバタつかせたり、誰かと戦う夢を見ていれば、殴るような仕草をしたり、大声で叫んだり、寝言を言ったりします。
ひどい場合には、ベッドから落ちて怪我をしたり、一緒に寝ている人に危害を加えてしまったりすることもあります。
この病気は、中高年の男性に比較的多くみられ、パーキンソン病やレビー小体型認知症といった神経の病気の前触れとして現れることもあります。
ご本人には行動の記憶がないことが多いですが、もし、ご家族などから睡眠中の異常な行動を指摘された場合は、睡眠専門の医療機関を受診することをおすすめします。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
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