

監修者おだかクリニック 循環器内科 副院長
高血圧・脂質異常・糖尿病の3つが心臓病の主要な危険因子です。これらの危険因子を複数持つ方は特に注意が必要です。喫煙・肥満・家族歴・年齢なども加わるとリスクが高まります。
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心臓病のリスクは、持病や生活習慣から考える
心臓病には、心筋梗塞、不整脈、弁の病気などがあり、なりやすさは病気によって異なります。特に心臓の血管が狭くなったり詰まったりする狭心症・心筋梗塞では、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙が重要な危険因子です。慢性腎臓病、肥満、運動不足にも注意が必要で、複数が重なるほど発症リスクは高くなります。
加齢や家族歴も関係します。親や兄弟が、男性なら55歳未満、女性なら65歳未満で心筋梗塞などを発症している場合は、健診や受診の際に伝えましょう。「若いから」「やせているから」と安心はできません。
症状を待たず、健診の数値を確認する
高血圧や脂質異常症は、自覚症状がないまま進むことが多く、頭痛の有無では判断できません。診察室の血圧が上140または下90mmHg以上、家庭で測った平均が上135または下85mmHg以上なら、高血圧の目安です。1回の測定だけで決めず、繰り返し確認します。
血液検査では、LDL(悪玉)コレステロール140mg/dL以上、中性脂肪が空腹時150mg/dL以上(食後は175mg/dL以上)が脂質異常症の目安です。
空腹時血糖126mg/dL以上、またはHbA1c6.5%以上は糖尿病が疑われますが、一方が1回高いだけで確定するとは限りません。これらは心臓病そのものの診断基準や治療目標ではなく、下回っていてもリスクがないとはいえません。
「いつもと違う」胸の違和感や息切れが黄信号
歩行や階段で胸が重い、締め付けられる、休むと治るという症状は、狭心症の可能性があります。痛みが胸ではなく、肩、腕、あご、みぞおちに出ることもあります。症状が治まっても、早めに受診してください。
以前と同じ動作で息切れする、両足がむくむ、数日で体重が増えるといった変化は、心臓の働きが低下する「心不全」のサインになることがあります。動悸や脈の乱れを繰り返す場合も、内科・循環器内科に相談しましょう。「年齢のせい」と決めつけず、いつ、何をしているときに起こるかを記録すると診察に役立ちます。
強い症状は救急へ、予防は普段から
突然の強い胸の圧迫感、冷や汗を伴う胸の不快感、安静にしていても強い息苦しさ、意識を失うといった症状は、黄信号を超えた緊急のサインです。 心筋梗塞などの可能性があるため、様子を見たり自分で運転したりせず、119番してください。
心臓病は前触れなく発症することもあるため、症状がないときこそ予防が大切です。定期健診で血圧・脂質・血糖を確認し、異常を指摘されたら放置しないことを意識しましょう。
禁煙、減塩、野菜・魚・大豆製品を取り入れた食事、無理のない運動を続け、必要な治療を受けましょう。
まとめ:心臓病になりやすい人の目安
- 主な危険因子:高血圧・脂質異常・糖尿病・喫煙・家族歴・加齢
- 複数因子の併存が危険:複数を併存するとリスクの加算を超える増大が起こる
- 黄信号の目安:血圧・血中コレステロール・血糖値の異常があれば早めに循環器内科に相談する
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(参考文献)
日本循環器学会.2023年改訂版 冠動脈疾患の一次予防に関する診療ガイドライン.https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2023/03/JCS2023_fujiyoshi.pdf.(参照 2026-09-24).
日本高血圧学会.高血圧管理・治療ガイドライン2025.ライフサイエンス出版,2025.
日本糖尿病学会.糖尿病診療ガイドライン2024:第1章 糖尿病診断の指針.南江堂,2024.







