脳出血は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
薬剤での治療は、出血を止めることが第一の目的です。まずは止血剤の投与や血圧の管理を行います。
起こってしまった出血がこれ以上広がらないように、止血剤(トラネキサム酸)の投与や血圧の管理(降圧)を行い、止血を図ります。
脳出血の急性期に用いられる降圧薬としては、カルシウム拮抗薬あるいは硝酸薬の持続点滴を行います。
相当量以上の出血があり、脳浮腫や頭蓋内圧亢進がみられる場合、抗脳浮腫薬を使用することがあります。
具体的な薬剤としては、高張グリセロールやマンニトールの静脈内投与を行うことがあります。
抗血栓療法中の方が脳出血を起こした場合、血液製剤や抗血栓薬に対する中和剤を使用することがあります。
以下は具体例です。
- ビタミンK阻害薬(ワルファリン)を服用中に脳出血を起こした場合:プロトロンビン複合体製剤やビタミンKの投与を行うことがあります。
- トロンビン阻害薬(ダビガトラン)を服用中に脳出血を起こした場合:イダルシズマブの投与を行うことがあります。
- 直接作用型第Xa因子阻害剤(アピキサバン、リバーロキサバン、エドキサバン)を服用中に脳出血を起こした場合:アンデキサネット アルファの投与を行うことがあります。
病院勤務 脳神経内科
鈴木 智 監修
(参考文献)
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