鎖骨にしこりがある場合、ホジキンリンパ腫の可能性はありますか?
鎖骨上のしこりはホジキンリンパ腫を含む悪性腫瘍の可能性があります。
はい、可能性があります。ホジキンリンパ腫の初発症状の多くは「症状も痛みもないリンパ節腫脹(はれ)」で、約75%が頸部・鎖骨上窩(鎖骨と首の間)リンパ節腫脹で発見されます。
頚部(くび)や顎下部(あごの下)のリンパ節腫脹は、しばしば炎症(感染症など)でみられますが、鎖骨上リンパ節の腫大では、必ず悪性腫瘍を疑うべきとされます。胸部あるいは腹部のがんからの転移を示唆する場合があります。
925例のリンパ節生検を解析した研究では、60%ががんではない良性疾患で、28%ががん、12%が悪性リンパ腫でした。
リンパ節の部位別では、悪性腫瘍と診断された割合が頚部リンパ節で37%、鎖骨上リンパ節では63%でした。
鎖骨上にしこりがある場合は、悪性リンパ腫に限らず悪性腫瘍を積極的に疑い、生検を考慮することが推奨されています。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
ホジキンリンパ腫
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ