血管新生緑内障の場合、オンラインなどで診察を待たずに受診する方法はありますか?
血管新生緑内障の場合、オンライン診療のみで診断や治療を完結させることは適切ではありません。
血管新生緑内障は、急激に眼圧が上昇し、強い眼痛や視力低下を引き起こすことがある重篤な眼科疾患です。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などの血管性網膜疾患に続発して発症することが多く、放置すると短期間で失明に至る可能性があるため、緊急性の高い治療が求められます。
このような疾患においては、オンライン診療のみで診断や治療を完結させることは適切ではありません。血管新生緑内障の診断には、眼圧測定、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査、隅角検査などの専門的な対面検査が必須であり、視診や問診だけでは正確な判断が困難です。
また、休日や夜間に症状が出現した場合には、「眼科救急」や「夜間・休日の眼科当番医」を受診することで、待ち時間を短縮して早期対応を受けることも可能です。地域によっては、救急医療体制の一環として、眼科専門医が緊急対応にあたっている医療機関が存在します。
さらに、他科(内科や糖尿病内科など)に通院中の患者さんであれば、主治医を通じて眼科への緊急紹介を依頼することもひとつの方法です。
結論として、血管新生緑内障が疑われる場合には、オンラインのみで受診を完結するのではなく、可能な限り速やかに対面での診察を受けることが最も重要です。
症状が軽くても、急速に悪化する可能性があるため、早期の受診と専門的な治療介入が失明のリスクを減らす鍵となります。必要に応じて、医療機関へ直接電話をして症状を伝え、早急な対応をお願いすることが望まれます。
東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
血管新生緑内障
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ