何もしていないのに肘の外側が痛いのはテニス肘ですか?
典型的なテニス肘の症状は、安静時に痛みがないことです。他の病気の可能性や、悪化したテニス肘の可能性があります。
テニス肘の典型的な症状は、肘の外側から前腕にかけての痛みですが、多くの場合でこの痛みは「何か動作をしたとき」に発生し、安静時の痛みはあまりありません。手を使う作業を何もしていないのに痛みが続く場合や、安静にしていても痛い場合では、テニス肘ではない別の病気が原因である可能性があります。これが激しいスポーツや転倒した後の痛みであれば、骨折や靭帯損傷など、早急に処置が必要な病気の可能性もあります。
熱を持って腫れているなどの症状がある場合には、関節リウマチや痛風、細菌感染症などの炎症を強く起こす病気の可能性もあります。一方で、テニス肘を発症してから長期間経過して状況が悪化している場合には、安静にしていても肘の痛みを感じる場合があります。この場合は、難治性のテニス肘になっている可能性もあり、適切な治療が重要です。これらの診断には医師の診察が必要であるため、まずは整形外科で相談してみましょう。
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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