10代や20代でも開放隅角緑内障になりますか?
10代や20代でも、開放隅角緑内障を発症することはあります。
10代や20代でも、開放隅角緑内障を発症することはあります。開放隅角緑内障は中高年に多い疾患ですが、若年者で発症する場合もあり、この場合は若年性開放隅角緑内障と呼ばれます。
若年性開放隅角緑内障の発症頻度は非常に低く、疫学的には全開放隅角緑内障患者さんの数%未満とされており、一般人口における10代・20代での発症率は0.5%程度と考えられています。そのため、若年発症はまれですが、決してゼロではありません。
若年性開放隅角緑内障では、遺伝的要因が関与することが多く、眼圧が高くなりやすい傾向があります。一方で、自覚症状に乏しい点は高齢者と同様であり、進行するまで気づかれないことも少なくありません。
そのため、若年であっても、視神経所見の異常や眼圧異常を指摘された場合には、発症頻度が低いからといって軽視せず、定期的な眼科受診と継続的な経過観察が重要です。
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(参考文献)
日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン改訂委員会. 緑内障診療ガイドライン(第5版). 日眼会誌. 2022, 126, 85-177.
日本眼科学会.“緑内障”..https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=35,(参照 2025-12-23).
M Yoshida et al. Age-specific prevalence of open-angle glaucoma and its relationship to refraction among more than 60,000 asymptomatic Japanese subjects. J Clin Epidemiol. 2001, 54, -273353.
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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