胞巣状軟部肉腫の進行速度はどのくらいですか?
腫瘍が大きくなる速度は緩徐ですが、早い段階から脳や肺への転移を起こしやすい病気です。
この病気は、ゆっくりと増殖する悪性腫瘍です。このため、腫瘍そのものが大きくなるスピードは比較的遅いと考えられています。一方の特徴として、早い段階で他の部位に腫瘍が転移しやすい点があり、早い段階から治療予後が悪くなる進行の早い腫瘍と考えられています。
腫瘍が大きくなるスピードが比較的遅いことや、痛みを伴うことが少ないことから、体の深いところに腫瘍ができた場合には、なかなか気づかれず医療機関への受診が遅れることの多い病気です。健康診断や他の病気の診断目的に行った画像検査で偶然みつかる場合もあります。
このため、この病気の診断がついたときには、すでに腫瘍が大きくなるのに十分に時間が経過しており、脳や肺、骨といった部位への転移が生じていることがあります。報告によって異なりますが、転移が生じてしまっている場合の5年生存率は20~50%とされます。
ただし、個人によって病気の状況は、大きく異なることに注意が必要であり、詳しくは治療担当医の話をよく聞くようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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