胞巣状軟部肉腫で肺転移があると言われたましたが、これはかなり悪い状態なのでしょうか?
この病気で肺転移があるという状況は、よい状況とは言えません。
この病気は、診断時点で転移があるかどうかによって治療方針が変わります。
報告によると、診断時点で遠隔転移がない方では5年生存率は70~80%という一方で、遠隔転移がある方では5年生存率が10~40%と結果に差があります。このため、肺に転移がある状況はよい状況とは言えません。
この病気の治療の原則は、手術による腫瘍の切除です。肺に転移があった場合には、原発巣(最初にがんができた場所)とともに、肺に転移した腫瘍が切除できる状況かどうかを確認します。
また、肺以外にも転移があるかどうかも重要です。これらの状況の違いが、治療成績に影響を与える可能性があります。
以前は抗がん剤の効果が期待できない病気と考えられていましたが、近年は効果が期待できる新規薬剤(分子標的薬や免疫療法)が現れています。これらの薬剤がよく効くかどうかも病気の治療にとって重要です。
患者さんの状況の違いは、肺転移の有無だけではなく、細かい状況を判断したうえで治療が行われます。治療担当医の話をしっかりと聞くようにしましょう。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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