胞巣状軟部肉腫の初期症状と末期症状は、それぞれどのようなものですか?
初期症状として徐々に大きくなるしこりがあり、末期には脳や肺、骨への転移による症状がみられます。
この病気でみられる症状は、どの部位に腫瘍ができたかによって大きく異なります。早い段階で他の部位に転移しやすいことが、この病気の特徴であるため、末期症状には脳や肺への転移に伴う呼吸器症状や神経症状があります。
多くの場合、この腫瘍は痛みを伴わずに少しずつ大きくなるため、初期症状としてはしこりを触れることが挙げられます。ただし、これは四肢の浅い部分に腫瘍ができた場合であり、体幹の深い部分に腫瘍ができた場合にはしこりを触れることはできません。
小児では、眼窩(眼球がはまっているくぼみ)に、この腫瘍ができることがあり、片方の眼球が腫瘍に押されて飛び出て見えることがあります。
この腫瘍は、できた部位によっては、なかなか気がつくことができず発見が遅れやすいこと、そもそも病気の特徴として、早期から他部位に腫瘍が転移しやすいことから、診断がついた時点ですでに転移している場合もある悪性の腫瘍です。
末期症状としては、脳や肺、骨に関わる症状がみられます。脳の症状としては頭痛やけいれん、肺の症状としては咳や胸の痛み、骨の転移による痛みや骨折などを、それぞれで生じることがあります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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