胞巣状軟部肉腫のステージIIIでは、どのような治療を行いますか?
手術による腫瘍の摘出術(広範切除術)を最優先に行います。手術不能例では抗がん剤治療を検討します。
この病気のステージIIIでは、手術による腫瘍摘出術を最優先します。
この病気は、ゆっくりと増殖する悪性腫瘍です。腫瘍そのものが大きくなるスピードは比較的遅いものの、早い段階で他の部位に腫瘍が転移しやすいという特徴があります。
ステージIIIとは、5㎝より大きい腫瘍が、どこにも転移していない状態を指します(例外として、後腹膜にできた腫瘍についてはリンパ節転移があってもよい)。また、腫瘍の顕微鏡検査で異常な細胞の割合が多いことが確認されている状況です。
このため、摘出可能な部位に腫瘍が見つかった場合でステージIIIであれば、早い段階での手術による腫瘍摘出術を検討します。広範切除術といって、広い範囲で十分に腫瘍の切除を行います。
転移がなければ、一般的には抗がん剤の使用や放射線治療を行いません。どうしても手術が行えない場所に腫瘍がある場合には、抗がん剤による治療が検討されます。
以前は抗がん剤の効果が期待できない病気と考えられていましたが、近年は効果が期待できる新規薬剤が現れています。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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