偽痛風と痛風の違いはどんな点ですか？

偽痛風と痛風は、どちらも急性の関節炎を引き起こしますが、いくつかの点で違いがあります。

原因となる結晶

• 偽痛風: ピロリン酸カルシウム結晶
• 痛風: 尿酸（結晶）

発症年齢と男女差

• 偽痛風: 60歳以上の高齢者に多く発症し、やや女性に多い傾向。
• 痛風: 中年以降の男性に圧倒的に多く発症します。

症状が出やすい場所

• 偽痛風: 膝関節が最も多く、その他に手首や足首、股関節、肩、肘、首などにも見られます。足の親指の関節に症状が出ることは少ないです。
• 痛風: 足の親指の付け根に最も多く、その他に膝、足首、手指、肘などにも見られます。

血液検査の異常

• 偽痛風: 炎症値が高いほかは、特定の異常が見られないことが多いです。
• 痛風: 尿酸値が高いことが病気の原因です。

発作の前兆

• 偽痛風: 発作の前に前兆があることはほとんどありません。
• 痛風: 発作の前に「モヤモヤする」といった前兆を感じることがあります。

予防法

• 偽痛風: 食事療法や生活習慣による予防法は確立されていません。
• 痛風: アルコールやカロリー制限などの食生活の改善などが予防に役立ちます。