血精液症の場合、主にどのような治療をしますか?
原因に合わせた治療を行います。
血精液症だけに特化した治療方法はありませんが、基本的には対症療法と根本の原因に合わせた治療を組み合わせて行われます。
対症療法としては、出血を若干抑える目的でカルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物錠(アドナⓇ)やトラネキサム酸(トランサミンⓇ)などの内服薬を使用することがあります。
また、原因に合わせた治療法としては、一般的な細菌(大腸菌など)が原因であれば前立腺への移行性が高い抗菌薬を使用し、クラミジアなど性感染症の可能性がある場合にはそれに有効な抗抗菌薬による治療を行います。
ただし、血精液症は経過観察で自然に消失することも多く、実際に原因不明例や軽症の場合は、約89%が自然に軽快したとの報告もあります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
Seiji Furuya et al.“Natural history of hematospermia in 189 Japanese men”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27520544/,(参照 2025-05-01).
Madhawa Madhushankha et al.“Clinical characteristics, etiology, management and outcome of hematospermia: a systematic review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33816690/,(参照 2025-05-01).
Robert H Drury et al .“Hematospermia Etiology, Diagnosis, Treatment, and Sexual Ramifications: A Narrative Review”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34538619/,(参照 2025-05-01).
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