血精液症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
止血薬による対処療法とともに原因に応じて抗菌薬などを使用します。副作用は薬によって異なります。
血精液症だけに特化した治療方法はありませんが、精液に血液が混じる原因を、なるべく特定したうえで、対症療法と根本的な原因に合わせた薬物治療が行われます。
主な治療薬は以下の通りです。
対症療法
止血薬
- カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム水和物錠(アドナⓇ)
- トラネキサム酸(トランサミンⓇ)
解熱鎮痛薬
- 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)(ロキソプロフェンなど)
- アセトアミノフェン(カロナールⓇ)
根本的な原因に合わせた薬物療法
- 抗菌薬(抗生物質)(レボフロキサシンなど)
- 前立腺肥大症治療薬
具体的には、対症療法として出血そのものを抑える目的で、止血薬が使われることが多いです。炎症による症状が強い場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などが用いられることがあります。また、前立腺炎などの感染症が原因と診断された場合は、抗菌薬(抗生物質)が処方されます。
そして、血精液症に対する薬物治療の副作用はとしては、以下のようなものがあります。
- 肝胆道系酵素の上昇
- 腎機能の低下
- 消化器症状
- アレルギー症状
薬の副作用については、薬の種類によってさまざまなものがありますが、例えば、抗菌薬では胃腸症状(下痢、吐き気など)や、アレルギー反応(発疹など)などが知られています。どのような副作用が考えられるかは、医師と薬剤師が個々の状況を判断して説明しますので、指示に従って正しく服用することが大切です。
短期間の使用では、重大な副作用は比較的少ないとされていますが、内服してから何か異変に気がついた場合は、勝手にはやめずに薬をもらった病院や薬局に連絡しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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