「血精液症」とはどのような病気ですか?
射精した精液の中に血液が混じっていることです。
血精液症は0.05-0.5%程度で発症する稀な病気ですが、古くから症状は男性に不安を引き起こすことで知られています。
症状としては、精液に血が混ざるため、精液の色みが赤や茶色に変化するといったもので、原因によっては、他にも症状が出ることがあります。
原因の多くは前立腺や精嚢、尿道の良性の炎症などによるもので、最近は前立腺がんの検査の合併症が最も多いせいか、増えているようです。
なかには、いまだ原因がわからないものもありますが、短期間で自然に治ることが大半です。
ただし稀に、精巣腫瘍や前立腺がん(特に40歳以上で発症した場合)の可能性も報告されています。
泌尿器科では、症状を抑える治療や、原因を調べる検査もできますので、血精液症を繰り返す場合や気になった場合は、泌尿器科を受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
Michael J Mathers et al.“Hematospermia-a Symptom With Many Possible Causes”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28382905/,(参照 2025-05-01).
Nizar Hakam et al.“Hematospermia is rarely associated with urologic malignancy: Analysis of United States claims data”.National Library of Medicine.https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35483126/,(参照 2025-05-01).
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