血精液症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
一定期間治療薬を飲んでも改善しない場合は、再度医療機関を受診しましょう。
血精液症は、その症状による身体的な悪影響は少なく、自然に治癒することが大半ですが、なかには構造的な問題によって薬物治療だけでは改善しない場合があります。
そのため、薬物治療中にも関わらず症状が持続・再発する場合は、再度泌尿器科医に相談することが推奨されます。時間をおいて経過を評価することや、追加検査をすることで、時間経過とともに変化した病態や、初期の検査だけではとらえられない微細な病変が明らかになることがあります。
具体的には、特殊な超音波検査や、骨盤部のMRI検査、内視鏡検査といった、より詳細な検査によって、前立腺や精嚢の嚢胞、結石、射精管(精液の通り道の一部)の閉塞、尿道の異常といった、よりまれな原因や構造的な異常を特定できる可能性があります。
もし、治療しても症状が持続する場合は、他の原因のサインとも考えて、泌尿器科を再度受診して、適宜検査を受けることで病気の早期発見や早期治療につながります。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
Yao RJ et al. Efficacy of various surgical approaches in treating hematospermia using transurethral seminal vesiculoscopy. BMC Surg . 2023, 23, 385.
Alwaal A et al. Robotic unilateral seminal vesiculectomy for chronic hematospermia. Urol Case Rep . 2025, 60, .
Akhter W et al. Should every patient with hematospermia be investigated? A critical review. Cent European J Urol . 2013, 66, 79-82.
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