膀胱炎に抗生物質は効果がありますか?
細菌による膀胱炎には、抗菌薬(抗生物質)が有効です。
膀胱炎にはさまざまな種類があり、その原因によって治療法が異なります。
一般的に「膀胱炎」と呼ばれるものの多くは、大腸菌などの細菌が膀胱に入り込むことで起こる細菌感染症です。このタイプの膀胱炎に対しては、抗菌薬を使うことで原因菌の増殖を抑え、症状を改善する効果が期待できます。
具体的には、抗菌薬を使用することによって、特に何も治療しない場合は7日程度で症状が消失するところ、36時間以内に症状が改善する可能性があると報告されています。
ただし、服用期間を守らない場合や、自然に抗菌薬に耐性を持つ耐性菌が原因だった場合は、抗菌薬の効果が少なく、すぐに効かない場合や、再発することがあります。
間質性膀胱炎や出血性膀胱炎、放射線性膀胱炎など、細菌感染以外の原因がメインの膀胱炎に対しては、抗菌薬は効果的ではないため、それらの直接的な治療に抗菌薬は通常もちいられません。
このように、膀胱炎の原因は多岐にわたるため、適切な診断に基づいて、それぞれの原因に合わせた治療を行うことが重要です。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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