「上腕骨近位端骨折」とは何ですか?
上腕骨の肩に近い部分で起こった骨折です。骨粗鬆症の方に多く、手術が必要になる場合があります。
上腕骨近位端骨折とは、上腕骨の肩に近い部分である上腕骨近位端に骨折を起こしたものです。
一般的に、この骨折は高齢者に多い骨折とされます。加齢に伴い骨粗鬆症が進行して骨がもろくなると、転倒して手をつく、肩をぶつけるといった比較的弱い力でも骨折を起こします。
このため、上腕骨近位端骨折を起こした方は骨粗鬆症の検査を受けることが望ましいと考えられています。
上腕骨近位端には肩に関係する様々な筋肉が付着しているため、この骨折の際には筋肉の力によって骨が粉砕してずれやすいという特徴があります。
この骨折の重傷度は骨の粉砕具合やずれの程度によって判定され、手術の必要性の判断に関係します。
骨がずれたまま手術を行わないと、筋肉がうまく上腕骨に作用できなくなり、肩の動かせる範囲が狭くなったり力が入りにくくなったりするためです。
ただし、手術の必要性については画像による判断だけではなく、年齢や活動性、今までの病気の治療歴などを考慮して総合的に判断が行われます。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
日本整形外傷学会.“上腕骨近位端骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip14.html,(参照 2025-06-26).
.“上腕骨近位部骨折”.整形外科シリーズ 30.https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_030.pdf,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“上腕骨骨幹部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip28.html,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“成人の上腕骨遠位部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip04.html,(参照 2025-06-26).
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