上腕骨骨折の場合、主にどのような治療をしますか?
骨折の形状や症状によっては、手術が必要になる場合もある骨折です。
この骨折は、手術による治療が必要になる場合もあります。
手術が必要ではない場合であっても、数週間のギプスや装具による外固定やリハビリが必要となることが多い骨折です。
骨折の部位や形状、個人の活動性などによって手術の必要が判断されます。
たとえば不安定性の高い骨折では、正しい位置に骨を戻さないと肩や肘の動きに支障が大きくなってしまうため、手術が必要になります。
特に肘関節の内部に及ぶ骨折では、肘のスムーズな動きのためにもより正確な骨の位置が求められることが多いです。
また、上腕骨のまわりには重要な神経がいくつも通っているため、骨折後に手のしびれや動かしにくさが生じている場合には、早めに手術を行い神経を保護する必要があります。
一方で、ずれが大きくない安定した骨折については必ずしも手術は必要ありません。この場合は、年齢やスポーツ・仕事の活動性に応じて個別に手術の必要性が判断されることがあります。担当医から手術の必要性についてしっかりと話を聞くことが重要です。
手術を行わない場合は通常外固定を行います。肘が動かないようにギプスやシーネ固定を行う場合や、三角巾や固定帯を使用して肩が動かないようにする場合もあります。
外固定を行っている間に骨折部位のずれが大きくなる場合には、改めて手術が必要と判断される場合もあります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
日本整形外傷学会.“上腕骨近位端骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip14.html,(参照 2025-06-26).
.“上腕骨近位部骨折”.整形外科シリーズ 30.https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_030.pdf,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“上腕骨骨幹部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip28.html,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“成人の上腕骨遠位部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip04.html,(参照 2025-06-26).
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