上腕骨骨折後のリハビリはどのように行いますか?
骨折部の安定性を確認しながら、時期に合わせた各種リハビリを行います。
この骨折ではリハビリがとても重要になります。とくに肩や肘といった関節まわりには様々な筋肉が関係しているため、これらの筋肉が固まってしまったり筋力が低下してしまったりすると、スムーズな関節の運動が出来なくなるためです。
このため、関節の可動域を狭くしない、筋力低下を防ぐためにも、骨折後の早い段階からリハビリに取り組むことが重要です。
ただし、腕を動かしてリハビリを行うということは骨折部にも力がかかりすぎてしまう可能性があります。骨折の状況に適したリハビリを、理学療法士や作業療法士といった専門家とともに行うことが重要です。
例えば、骨折部が安定していない早期の段階では、骨折部にはあまり力がかからないように周りの部位を動かしたりマッサージをしたりしながら、血流を改善させたり関節が固くなるのを防ぐ運動を行います。
骨折部が安定してきたら、筋力回復を促すために運動の負荷をかけたり、日常生活でどのように腕を使っていくかを身につけていきます。
骨折の型や重症度にもよりますが、リハビリ期間が3~6か月と長くなることも少なくない骨折もあります。
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
日本整形外傷学会.“上腕骨近位端骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip14.html,(参照 2025-06-26).
.“上腕骨近位部骨折”.整形外科シリーズ 30.https://www.joa.or.jp/public/pdf/joa_030.pdf,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“上腕骨骨幹部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip28.html,(参照 2025-06-26).
日本整形外傷学会.“成人の上腕骨遠位部骨折”..https://www.jsfr.jp/ippan/condition/ip04.html,(参照 2025-06-26).
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