苺状血管腫が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

できるだけ早く、理想的には生後1ヶ月までに受診してください。

【受診のタイミング】

苺状血管腫(乳児血管腫)は生後すぐに現れ、特に生後1~3ヶ月の間に急速に大きくなります。治療の効果を最大限にするには、皮膚が伸びたり傷あとが残ったりする前に治療を始めることが重要です。そのため、生後1ヶ月までに診断とリスクの評価を受けることが現在の目標とされています。

【特に急ぐべき場合】

以下のような場合は、すぐに専門医(皮膚科、形成外科、小児科など)を受診してください。

  • 場所が重要:まぶた(視力に影響)、鼻や口の周り(呼吸や食事に影響)、耳、おむつかぶれしやすい部位など。
  • 変化が激しい:急速に大きくなっている場合。
  • トラブルがある:表面がジュクジュクしている(潰瘍)、出血している、感染している場合。
  • 範囲が広い:顔などに広範囲にある場合。

【「様子見」は注意】

昔は「自然に消えるから」と経過観察されることもありましたが、大きくなりきってからでは治療が難しく、跡が残ることもあります。小さくならなかったら治療するのではなく、気になったらすぐに相談し、治療のタイミングを逃さないことが大切です。

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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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