苺状血管腫は大人になっても跡が残ることはありますか？

【自然な経過】

苺状血管腫（乳児血管腫）は、生後1歳頃から小さくなり始め、5〜7歳頃までには赤みが引いて平らになることが多いです。しかし、完全に元通りの皮膚に戻るとは限らず、元の大きさや深さによっては何らかの跡が残ることが知られています。

【残る可能性のある跡】

特に大きく盛り上がったものや、皮膚の深い部分にあったものでは、以下のような跡が残ることがあります。

• 皮膚のたるみ：腫れが引いた後に、しぼんだ風船のように皮膚がぶよぶよしたり、しわしわになったりすることがあります（皮膚萎縮）。
• しこり：赤みは消えても、皮下に脂肪のような塊が残ることがあります。
• 赤み：表面に糸のような細い血管が浮き出て見えることがあります（毛細血管拡張症）。
• 傷あと（瘢痕）：治る過程で表面がただれたり（潰瘍）、傷になったりした場合は、白っぽい傷あとが残ります。

【残った場合の対応】

7歳を過ぎても残っている跡は、それ以上待っても自然に消えることは少ないとされています。見た目が気になる場合は、余分な皮膚やしこりを切り取る手術や、赤みを消すレーザー治療などを行うことがあります。