苺状血管腫は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

【主な治療薬】

苺状血管腫（乳児血管腫）の治療では、現在プロプラノロール（商品名：ヘマンジオル）やステロイド薬（内服や注射）が使われます。

【プロプラノロールの副作用と注意点】

全身に作用するため、以下のような副作用に注意が必要です。

低血糖

最も注意すべき副作用です。赤ちゃんは空腹に弱いため、授乳や食事の前後（食直後など）に飲ませることで予防します。ぐったりしている、冷や汗などの症状があれば糖分を補給します。

心血管症状

脈が遅くなる（徐脈）ことや、血圧が下がることがあります。

呼吸器症状

気管支を収縮させる作用があるため、ゼーゼーとした呼吸（喘鳴）がみられることがあります。気管支喘息のある場合は、原則として使用できません。

その他

手足の冷え、睡眠障害（夜泣き）、下痢などが起こることがあります。

風邪で食欲がない時や嘔吐している時は、低血糖のリスクが高まるため、医師の指示に従い休薬するなどの対応が必要です。