苺状血管腫で薬が効かない場合、どうしたらよいですか？

【薬が効かない時の選択肢】

飲み薬（プロプラノロール）などで効果が不十分な場合、血管腫の状態や患者さんの年齢に合わせて、別の治療法を検討します。

手術（切除）

薬で小さくならなかった場合や、治療後に皮膚のたるみや傷あと（瘢痕）が残った場合に、それらを切り取る手術を行います。また、薬が使えない場合や、目の周りなど、早急に治療が必要な場合にも検討されます。

レーザー治療

腫れが引いた後に残った表面の赤み（毛細血管拡張）には、レーザー治療が効果的です。薬と組み合わせて行うこともあります。

他の薬物療法

プロプラノロールやステロイドが効かない重症例では、ビンクリスチンなどの別の薬を使うことがありますが、副作用に注意が必要です。

塞栓術（そくせんじゅつ）

巨大な血管腫で心臓への負担が大きい場合など、他の治療が難しい時に、カテーテルを使って血管を詰める治療を行うことがあります。

【様子の見方】

7歳頃までは自然に小さくなるのを待つこともありますが、それ以降に残っているものは自然には消えにくいため、手術などが必要になります。