高IgD症候群は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

解熱鎮痛剤やステロイドが用いられるほか、生物学的製剤の使用も検討されます。それぞれに副作用があります。

解説

発熱発作時の症状緩和のため、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)やコルチコステロイドを使用します。

また、発作予防や症状緩和のため、生物学的製剤であるカナキヌマブ(IL-1β阻害薬)、アナキンラ(IL-1受容体拮抗薬)、エタネルセプト(TNF阻害薬)などの使用が検討されることもあります。

主な副作用は以下のとおりです。

  • NSAIDs:胃腸障害、腎機能障害、出血傾向増加
  • ステロイド薬:長期使用で骨粗鬆症糖尿病高血圧などのリスク
  • 生物学的製剤:感染症のリスク増加、注射部位反応、まれに重篤なアレルギー反応

いずれの薬剤も、副作用のリスクを極力抑えつつ、最大の効果が得られるよう、個々の患者さんの状態に応じて慎重に選択・管理されます。

公開日

最終更新日

宮城県立こども病院 小児科

谷河 翠 監修

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