スキルス胃がんと萎縮性胃炎の関係を教えてください。
スキルス胃がんを含む胃がんの前段階であると考えられています。
スキルス胃がんを含む胃がんの前段階であると考えられています。
萎縮性胃炎は、ヘリコバクター・ピロリ菌への感染などによって、胃に慢性的な炎症が生じる病気です。
慢性的な炎症によって、胃の正常な組織が失われ、腸の細胞へと置き換えられます(腸上皮化生)。通常とは異なる組織は、正常の組織よりもがんの発生母地になりやすくなります。
また、萎縮性胃炎になると、胃酸分泌が減少し、ガストリンが過剰に分泌されます。ガストリンは胃粘膜の成長を促進しますが、これが過剰になることで、異常な細胞増殖を引き起こし、腫瘍形成を促進する可能性があると考えられています。
上記のようなメカニズムで、萎縮性胃炎は、スキルス胃がんを含む胃がんのリスクを高めます。
萎縮性胃炎と診断された患者さんは、胃がんへ進行する可能性があるため、定期的に胃カメラなどの検査を受ける必要があります。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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