肝内胆管癌で手術ができない場合の治療法を教えてください。
抗がん剤、分子標的治療薬、免疫チェックポイント阻害薬、放射線治療、粒子線治療などの治療法があります。
肝内胆管癌で手術ができない場合、次のような治療法があります。
化学療法
抗がん剤を使って、がんの進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることを目指します。
分子標的治療薬
がん細胞に特有の遺伝子異常、いわば「がん細胞の弱点」を狙って作用する薬です。この薬を使えるかどうかは、がん細胞の遺伝子検査によって決まります。
免疫チェックポイント阻害薬
免疫細胞ががん細胞を見つけて攻撃しやすくする薬です。
放射線治療
がんの大きさが5cm以下で、ほかの臓器に転移がない場合に行われることがあります。一方で、5cmを超えるがんに対して放射線を当てると、治療後に肝臓の働きが大きく低下することがあります。
粒子線治療
5cmを超える比較的大きながんでも治療できる場合があります。ただし、ほかの臓器への転移がない肝内胆管癌が対象になります。
最適な治療法は、年齢や体の状態、がんの進行度によって大きく異なります。実際の治療方針や今後の見通しについては、必ず主治医とよく相談しましょう。
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医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
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