肝内胆管がんに対する化学療法の種類や効果を教えてください。
ゲムシタビン、シスプラチン、S-1という抗がん剤を併用して治療を行うことが一般的です。
肝内胆管がんに対する化学療法には、いくつかの種類があります。標準治療としては、まずGC療法が挙げられます。
これは、G:ゲムシタビンとC:シスプラチンという2種類の点滴の抗がん剤を使用して行う治療で、生存期間を延長できるという確固としたデータの出ている治療です。
そのほかに、ゲムシタビンと、S-1という飲み薬の抗がん剤を併用して行う、GS療法という治療もあります。
実際の効果は患者さんごとに異なり、何年も腫瘍を小さいままで維持できる場合もあれば、数ヶ月で効果がなくなってしまう場合もあります。
それぞれの薬剤に固有の副作用があり、副作用の出方や患者さんごとの特性(腎機能や、そのほかの持病など)を考慮して治療を決定します。
近年、免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれる、新しい薬剤を標準治療であるGC療法に追加して投与することで、標準治療を上回る有効性を示すという結果が出ました。
日本でも保険診療で行うことができる一方、3つの薬を同時に使うため、体の負担はそれなりにあること、免疫チェックポイント阻害薬特有の副作用もあることから、この治療が適しているかは、個々の患者さんごとに慎重に検討する必要があります。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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