腹腔鏡下S状結腸切除術について教えてください。
S状結腸癌で行われる術式のひとつです。傷口が小さく、体の負担が少ないことが特徴のひとつです。
腹腔鏡下S状結腸切除術は、S状結腸癌で行われる手術の種類のひとつです。
腹腔鏡下手術は、炭酸ガスでお腹をふくらませ、お腹の中を見る腹腔鏡で観察しながら、数カ所の小さな傷口から器具を入れて手術を行う方法です。1990年ごろから大腸の手術がこの方法で行われはじめ、体の負担が少ないために急速に普及しました。S状結腸を含む結腸がんについては、多くの臨床試験で腹腔鏡下手術の安全性が確認されています。
通常の開腹手術とは異なる点として、以下が挙げられています。
- 傷口が小さく、手術後の痛みが少なく回復が早いため、早期の退院や社会復帰が可能
- 一般的に出血量は少ないですが、手術時間が長くなる
- 開腹手術とは異なる技術であるため、医師はトレーニングが必要
- 手術費用は開腹手術より若干高額となる
腹腔鏡下手術で行えるかどうかは、がんの進行状況や患者さんの体格、以前に受けた手術や治療中の病気など状況により異なります。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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