腹腔鏡下S状結腸切除術について教えてください。
S状結腸癌で行われる術式のひとつです。傷口が小さく、体の負担が少ないことが特徴のひとつです。
腹腔鏡下S状結腸切除術は、S状結腸癌で行われる手術の種類のひとつです。
腹腔鏡下手術は、炭酸ガスでお腹をふくらませ、お腹の中を見る腹腔鏡で観察しながら、数カ所の小さな傷口から器具を入れて手術を行う方法です。1990年ごろから大腸の手術がこの方法で行われはじめ、体の負担が少ないために急速に普及しました。S状結腸を含む結腸がんについては、多くの臨床試験で腹腔鏡下手術の安全性が確認されています。
通常の開腹手術とは異なる点として、以下が挙げられています。
- 傷口が小さく、手術後の痛みが少なく回復が早いため、早期の退院や社会復帰が可能
- 一般的に出血量は少ないですが、手術時間が長くなる
- 開腹手術とは異なる技術であるため、医師はトレーニングが必要
- 手術費用は開腹手術より若干高額となる
腹腔鏡下手術で行えるかどうかは、がんの進行状況や患者さんの体格、以前に受けた手術や治療中の病気など状況により異なります。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「S状結腸癌」とはどのような病気ですか?
大腸のうちS状結腸にできるがんで、日本人の大腸がんに多いがんです。
S状結腸癌の原因は何がありますか?
原因として、脂肪が多く野菜の不足した食事や、肥満、過度の飲酒、喫煙、遺伝などが挙げられます。
S状結腸癌ではどのような症状がありますか?
病期(ステージ)によっても異なり、早期は症状がわかりづらいです。主な症状に、血便・貧血・便秘などがあります。
S状結腸癌には初期症状はありますか?
早期は症状が見られないことが多いです。症状が進むと、血便が見られることが多いです。
S状結腸癌の場合、主にどのような治療をしますか?
治療は、病期(ステージ)によって異なります。内視鏡治療や手術、薬物治療などを行います。
S状結腸癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
血便、便秘、便が細くなる、貧血などの症状があれば早めに消化器内科や胃腸科などを受診しましょう。
S状結腸癌のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
S状結腸癌のステージ(病期)はどのように決まりますか?
がんの深達度やリンパ節への転移、他の臓器への転移を組み合わせて決定されます。
S状結腸癌の手術時間はどのくらいですか?
手術時間は約3~4時間ですが、実際にがんがどれくらい進行していたかによっても変動します。
S状結腸癌になった場合、生存率はどのくらいですか?
S状結腸癌を含む結腸がんの5年生存率は、70.7%とされています。
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